悲願の五輪出場権を果たした男子水球


32年ぶりのオリンピック出場権を獲得した男子水球。体格、体力ともに不利になりやすい日本にとって、まさに悲願といえます。しかし、女子水球は残念ながらオリンピック出場は叶いませんでした。男子水球の活躍に期待がかかります。

新戦術「パスライン・ディフェンス」

32年ぶりの五輪出場を果たした男子水球。今まで男子水球は強豪国に大敗を喫していましたが、流れが変わったのが、2015年に行われたワールドリーグ予選でした。結果は6か国中4位と、一次リーグで対戦する強豪オーストラリアとブラジルに惜敗を喫しました。世界の強豪に対して、善戦をすることができたことは大いに期待が持てます。

これは2012年に監督に就任した大本洋嗣監督が考案した「パスライン・ディフェンス」が功奏したといえます。これはマンツーマンを徹底した上で、ボールを持つ相手選手と自分がマークする選手の間に入り込み、積極的にパスカットを行う新たな戦法です。体格差のある日本では1対1でのボールのせめぎ合いは必ず不利となります。そのため、ボールがシューターにわたる前に潰すという戦法が日本にとって、有利に働きます。

持久力と速さで体格差を埋める日本

どうしても体格差で負けてしまう日本は前述した新戦術「パスライン・ディフェンス」と持久力と速さで勝負に挑みます。日本水球男子は1日1万メートルのスイム練習を重ね、運動量ではどの国よりも凌駕すると自負しています。

長時間の試合時間を耐えきる持久力、小さなチャンスを即座に捉え、すぐに行動する速さを武器に、新戦術「パスライン・ディフェンス」で相手のシュートチャンスを潰していく。このようにじわりじわりと相手の体力を削り、得点を奪っていく方法で水球の頂点を狙います。

気になる試合結果は??

日本は水球1次リーグA組で争います。初戦のギリシャ戦は第三ピリオドまで7-4でリード、このまま第四ピリオドを終えると誰もが思ったとき、ギリシャの猛反撃で4連続失点。7-8で逆転負けに喫してしまいました。

続く、強豪ブラジル戦では第一ピリオド開始早々に2点を先取するも立て続けに8失点、結果的に8-16で大敗してしまいました。迎えた第三戦となるオーストラリア戦、先手を取ったが、第二ピリオドでオーストラリアが追いつかれる展開になりました。

さらに第三ピリオドで勝ち越しを許し、6-8で3連敗となってしまいました。4戦目となるハンガリー戦は7-17となり、この時点でグループ敗退が確実なものとなってしまいました。最終戦は昨年の世界選手権王者セルビアも8-12で敗れ、五戦五敗という結果となってしまいました。

まとめ

32年振りとなる五輪大会出場は、予選リーグ五戦五敗という残念な結果となってしまいました。しかし、どの国よりもスタミナをつけ、戦術で強豪を翻弄する戦い方は昨年から快進撃を続けている日本ラグビーに通じるものがあります。今後の男子水球の更なる飛躍が期待されます。