心身のバランスを整える。空手で強さと美しさを手に入れよう!


柔道、剣道、弓道など、日本には様々な“武道”が存在していますが、近年注目が集まってきているのが「空手」です。体育の授業などで習得する機会も少なく、柔道や剣道ほど馴染みがないため、経験者ではない人にとっては、どんな競技なのか知らないことが多いですよね。そんな「空手」のルールや魅力についてご紹介しましょう。

 

今、注目度が急上昇中の「空手」

「空手」は、沖縄において日本独自の徒手空拳(としゅくうけん)の武術として発展し、国内に普及する過程において、日本古来の”武道”の精神を継承しながら、術から道に発展した日本固有の”武道”とされています。正式名称は「空手道」ですが、一般的には「空手」として親しまれています。

直接目にしたり、経験したりしたことがないという人も多いかもしれませんが、公益財団法人 全日本空手道連盟の2016年8月25日現在のデータによると、競技登録者は53万人、国内愛好者は200万人以上 とされており、多くの競技人口を有する競技の一つです。また、今やその人気は世界規模に。アジア・ヨーロッパ・アフリカ・オセアニア・パンアメリカの世界各地の5つの空手連盟からなる「世界空手連盟」があり、193の国と地域が加盟し、世界愛好者数は1億3000万人以上とされています(公益財団法人 全日本空手道連盟の2016年8月25日現在のデータ)。

 

気合いでストレス解消!

手に何も持たず、体ひとつで行う「空手」は、一定の動作だけでなく、前後左右に移動しながら左右の手足を交互に動かし、体全体をまんべんなく使う全身運動。体の一部のみに負荷が偏らず、全身をバランスよく使うことができるので健康やダイエットにも効果的です。また、「突き」や「蹴り」といった攻撃はもちろん、相手の攻撃を避ける防御が身につくため、護身術としても利用できて女性にもおすすめです。

大声で気合い(掛け声)を出すのも「空手」の特徴です。相手を威嚇するというより、自分自身を奮い立たせる気合いは、自然と大声が出せてストレス解消にも役立ちます。また、お腹の底から“気”と共に大声を出す感覚は、日常生活ではなかなか味わえません。

 

メンタルトレーニングとしても役立つ

「空手」はメンタルがより重要な鍵を握ります。1対1での対面勝負ならではの張り詰めた緊張感の中で研ぎ澄まされていく集中力、勝敗の分かれ目ともなる一瞬の判断力、困難な状況での忍耐力など、稽古や試合を重ねることで精神面が大きく鍛えられ、それが仕事面においても必ず良い影響を及ぼしてくれるでしょう。

また、稽古前後に行われる瞑想は、正座をして目を閉じ、心を落ち着かせ、頭の中を整理させる大切な時間です。毎回続けることで、自分の心を短い時間でコントロールする術が自然と身につきます。「空手」は“心を整え強化する”トレーニングにも最適な競技の一つとも言えるでしょう。

 

「空手」のルールとは?

競技として世界中に広がっている「空手」にはどんなルールで、どのように勝敗を決めているのでしょうか。「空手」は「組手」と「形」の2種類で構成されています。「組手」は1対1の対戦形式で争う競技で、「形」はあらかじめ決められている一連の動作を演武して出来栄えを競う競技です。それぞれのルール をご紹介しましょう。
※「空手」には無数の流派があり、それぞれの流派によって試合ルールが異なるため、ここでは「世界空手連盟」にも加盟している「公益財団法人 全日本空手道連盟」のルールを参照しています。

■組手
・相対する2人の選手が自由に攻め合い、突き・蹴り・打ちを早く正確に力強く極めるかの攻防。
・攻撃部位は「上段(頭部・顔面・頚部)」と「中段(腹部・胸部・背部・脇腹)」。
・「一本」=3ポイント(主な技/上段への蹴り、相手を倒しての突き)、「技あり」=2ポイント(主な技/中段への蹴り)、「有効」=1ポイント(主な技/上段への突きまたは打ち、中段への突き)に基づくポイント。
・試合時間は男子3分、女性2分で、8ポイント差、または試合終了時にポイントの多い方が勝利となります。同点の場合は審判5人による判定。

■形
・形は相手(敵)の動きを想定して構成されたもので、組手などへの実践応用に必要な空手独特の身体動作を身につけることができるとされています。
・「世界空手連盟」が認定する形リストから選んで演武します。それぞれの形には一連の決められた技があり、その技の正確さや力強さ、スピード、リズム、バランス、極めの出来栄えで競います。
・審判5人による判定で勝敗が決まります。

 

基本的な稽古内容は?

興味を持ったものの、稽古の内容やケガのリスクなどが気になるという人も多いですよね。「空手」は流派が多いため、それぞれの流派やレベルによって稽古内容は様々ですが、初心者は基本稽古(空手の基本的な動作の反復)・移動稽古(移動しながらの動作)・ミット稽古(ミットを相手にした突き・蹴りの練習)・形稽古・組手稽古といった稽古を約1~1時間30分ほど行う場合が多いようです。

また、もちろんスポーツなのでケガはゼロではありませんが、直接打撃制ルールの「フルコンタクト空手」より、寸止めルールを採用する「伝統派空手」の方がケガのリスクは軽減されるため、体にアザを作ることが気になる女性の場合は、特に「伝統派空手」の方が始めやすいかもしれません。

いずれにしても、事前に各道場に稽古内容を問い合わせ、体験レッスンなどに行って実際の稽古を受けてから決めることをおすすめします。どこに道場にあるのか分からないという人は「公益財団法人 全日本空手道連盟」の全国加盟道場一覧を参考にして、最寄りの道場を探してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

最近は子どもの習い事としても人気の「空手」。スポーツジムにもキッズ用の「空手スクール」があるので要チェックです。心と体を鍛える「空手」は、社会人にとってはビジネスシーンでも役立つことが多いはず。ぜひ、挑戦してみてくださいね。

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