ソフトボールって、野球とどのようなところが違うの?


世界でもトップレベルの日本のソフトボールですが、みなさんは野球との違いを知っていますか? 国民的スポーツでもある野球は、実際に競技として経験したことがある人はもちろん、プロ野球や高校野球などテレビでスポーツ観戦する機会もたくさんあるので、大体のルールを知っている人も多いですよね。

では、ソフトボールはどうでしょうか。ボールやバット、グローブなど使用する用具はもちろん、投げる・打つ・守る・走るといった基本的なプレースタイルは野球と似ているものの、フィールドから細かな部分のルールまで、野球と大きく異なる部分も多く存在します。意外と知られていないことが多いソフトボール。野球との違いを知れば、ソフトボールならではの魅力にハマること間違いなしです。

 

使う用具がすでに違う!

野球もソフトボールも、主に使う用具と言えば、ボール・バットが思い浮かびますが、この用具がすでに異なります。(※以下、学生スポーツと競技スポーツで異なる場合がありますが、ここでは競技スポーツとして日本リーグや国際大会で使用・適用されているもの、また野球は硬式野球を参照しています。)

ボール

ソフトボール

円周:12インチ(30.2~30.8cm)
重量:6.5~7オンス(177.5~198.8g) 皮製イエローボールを使用

野球

円周:9インチないし9 1/4インチ(22.9~23.5cm)
重量:5オンスないし5 1/4オンス(141.7~148.8g) 皮製ホワイトボールを使用

バット

ソフトボール

長さ:34インチ(86.4cm)以内
重量:38オンス(1077g)以内
太い部分の直径:5.7cm
材質:木、竹、カーボン、合金、セラミック等各種。(金属バットが主流)

野球

長さ:42インチ(106.7cm)以内
重量:制限なし(ただし、アマチュア野球での金属製バット使用時は900g以上)
最も太い部分の直径:2.6インチ(6.6cm)以下
材質:木(※アマチュア野球では、各連盟が公認すれば金属製バット、木片の接合バットおよび竹の接合バットの使用も可)

ソフトボールの方が「大きいボール」のイメージがありましたが、バットにもかなりの違いがありますね。細くて短いバットで大きなボールを打つのがソフトボール、太くて長いバットで小さなボールを打つのが野球といった覚え方が良いのではないでしょうか。

 

フィールドにこそソフトボールの特徴が!

競技場やテレビ観戦で気付いている人も多いかもしれませんが、野球に比べ、全体的にコンパクトかつスピーディに感じるソフトボール。それはフィールドの違いが大きく作用しているかもしれません。

ピッチャーの投球距離が短い

ピッチャーマウンドから本塁までの投球距離が、野球は18.44mであるのに対し、ソフトボールでは男子14.02m、女子13.11mと短いため、ソフトボールの一流のピッチャーが投げる約120km/hのボールの体感速度は、野球に例えると160~170km/hに匹敵すると言われています。プロ野球の一流ピッチャーの平均速度が140~150km/hほどなので、いかに速いか想像できますよね。また、野球にはあるピッチャーマウンドがソフトボールにはなく、平らな地面から投球するのも特徴的です。

塁間が短い

野球の塁間が27.431mに対して、ソフトボールが18.29mと2/3程度の距離なので、守備側のボールを捕球して送球するまでのスピードがより重要になってきます。塁間が短いゆえに、単純なゴロでも内野安打などヒットになる面白さも。

ダブルベース

ソフトボールは塁間が短いこともあり一塁でのクロスプレーが多く、守備者と打者走者の接触が起こりやすいことから、ダブルベースを採用しています。白色とオレンジ色に分けられた長方形のベースは、一塁手は内側フェア地域の白色ベースを、打者走者がファウル地域のオレンジベースを使用することで接触を回避。ただし、一塁を通過して次の塁に進塁する場合などは白色ベースを使用しても良いことになっています。

 

意外と知らないルールがたくさん

基本的なルールは野球と変わりませんが、ソフトボールならではのルールも存在します。 これを知っていれば、ソフトボール通になれるかも!?

ピッチャーの投球方法

これは誰もが知っていることかもしれませんが、ソフトボールのピッチャーは下手投げがルールで義務付けられています。その際、肘と手首が体側を通過しなければならず、また腕の回転を2回以上させるのも禁止されています。現在は、風車のように腕を大きく1回転させ、その遠心力を利用して投げるもっともポピュラーな投法「ウインドミル」が主流ですが、時計の振り子のように腕を下から振り上げ、その反動を利用して前方に振り戻して投げる投法「スリングショット」もソフトボールの“原点”ともいえる投げ方として知られています。打者の手元で急激にボールが浮き上がるように見える”ライズボール”は、これら下手投げ特有の変化球として、見る者を楽しませてくれます。

離塁禁止

野球ではあたりまえの「リード・盗塁」がソフトボールでは認められていません。ピッチャーの手からボールが離れるまでの間、走者は塁から離れることができません。

イニング数とタイブレーク制度

野球のイニング数は9回まで(プロ野球は9回で引き分けの場合は延長12回まで)ですが、ソフトボールは7回までで、7回までに勝負がつかない場合は、8回からはタイブレーク制度(無死2塁の状態から始まる延長戦)が適用され、勝負が決するまでこれを続けていきます。

リエントリー制度

スターティングプレーヤーのみ、一度交代し試合から退いても、もう一回のみ再出場することができるエントリー制度があります。ただし、再出場する場合には、自分の元の打順を引き継いだプレーヤーと交代しなければならないルールも。この制度により、野球では試合後半での勝負どころで選手交代が行われることが多いですが、ソフトボールは試合の序盤から代打や代走などが起用され、勝負の展開が早いもの見所です。

 

まとめ

比べてみると、ソフトボールは野球といろいろな点が違っているスポーツということがお分かりいただけたのではないでしょうか。これからは、これらの違いに注目して観戦すると、さらに面白くなりますよ!

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