滑る×撃つ、動×静が組み合わさった「バイアスロン」が面白い!


クロスカントリースキーとライフル射撃を合わせた競技「バイアスロン」という競技をご存知ですか? クロスカントリースキーで距離を走って(滑って)から呼吸を整えて的を狙って射撃を行い、外すとペナルティとして時間が加算されたり周回を余計に走らされたり・・・などと、なかなか面白い競技なのです。今回はこの「バイアスロン」をご紹介します!

 

「バイアスロン」とはどんな競技?

「バイアスロン」とは、ギリシャ語で「2」を意味する「バイ」と、「競技」を意味する「アスロン」を合成した造語です。その名の通り、クロスカントリースキーとライフル射撃の2種が組み合わさった複合競技。

ライフル使用に伴う銃砲所持の資格が必要 であることもあって、日本における競技者は陸上自衛隊冬季戦技教育隊の隊員が多くを占め、一般的にはなかなか馴染みのないスポーツかもしれません。ですがテレビなどでスポーツ観戦できるチャンスもありますので、ぜひ「バイアスロン」の魅力を知っておきましょう。

 

ルール&ペナルティがそれぞれ異なる!

「バイアスロン」には、個人(インディヴィデュアル)、短距離(スプリント)、個人追い抜き(パシュート)、マススタート(一斉スタート)、リレー、ミックス(男女混合)リレー、スーパースプリントクオリフィケーションファイナルの7種目があります。それぞれの特徴とペナルティをご紹介します。

個人(インディヴィデュアル)
走行距離:男子20km、女子15km(男子4km×5周/女子3km×5周)

【競技】 1周 ⇒ 伏射(5発)⇒ 1周 ⇒ 立射(5発)⇒ 1周 ⇒ 伏射(5発)⇒ 1周 ⇒ 立射(5発)⇒ 1周 ⇒ ゴールの順で、合計4回の射撃。
【ペナルティ】 外した弾1発につき、走行タイムに1分が加算。
【順位】 滑走所要タイム+ペナルティタイムの総合タイムで順位が決定されます。
※伏射(伏せて撃つ)、立射(立って撃つ)

短距離(スプリント)
走行距離:男子10km、女子7.5km(男子3.3km×3周/女子2.5km×3周)

【競技】 1周 ⇒ 伏射(5発)⇒ 1周 ⇒ 立射(5発)⇒ 1周 ⇒ ゴールの順で、合計2回の射撃。
【ペナルティ】 外した弾1発につき、1周(150m) の滑走がペナルティとしてプラス。
【順位】 ペナルティ滑走分も合わせた全滑走所要タイムで順位が決定されます。

個人追い抜き(パシュート)
走行距離:男子12.5km、女子10km(男子2.5km×5周/女子2km×5周)

【競技】 1周 ⇒ 伏射(5発)⇒ 1周 ⇒ 伏射(5発)⇒ 1周 ⇒ 立射(5発)⇒ 1周 ⇒ 立射(5発)⇒ 1周 ⇒ ゴールの順で、合計4回の射撃。前もって行われた短距離(スプリント)の順位を基に上位の人からスタート。短距離(スプリント)時のゴールのタイム差でスタートするので、自分の前方の選手を追い越さなければ順位が上がりません。
【ペナルティ】 外した弾1発につき、1周(150m)の滑走がペナルティとしてプラス。
【順位】 フィニッシュした着順で順位が決定されます。

マススタート(一斉スタート)
走行距離:男子15km、女子12.5km(男子3km×5周/女子2.5km×5周)

【競技】 1周 ⇒ 伏射(5発)⇒ 1周 ⇒ 伏射(5発)⇒ 1周 ⇒ 立射(5発)⇒ 1周 ⇒ 立射(5発)⇒ 1周 ⇒ ゴールの順で、合計4回の射撃。全選手一斉スタート。
【ペナルティ】 外した弾1発につき、1周(150m)の滑走がペナルティとしてプラス。
【順位】 フィニッシュした着順で順位が決定されます。

リレー(各チーム4名で構成)
走行距離:男子 7.5km、女子6km(男子2.5km×3周/女子2km×3周)×4人

【競技】 第1走者1周 ⇒ 伏射(5発+予備弾3発)⇒ 1周 ⇒ 立射(5発+予備弾3発)⇒ 1周 → 次の走者へ
【ペナルティ】 各射撃の際、3発の予備弾があり、その予備弾でも標的をすべて外してしまった場合、他種目と同様に1周(150m)のペナルティ滑走 を行います。
【順位】 フィニッシュした着順で順位が決定されます。

ミックス(男女混合)リレー
走行距離:男子 7.5km×2人、女子6km×2人(男子2.5km×3周/女子2km×3周)

【競技】 各チーム男子2人、女子2人で構成。走者出発順序は女子 → 女子 → 男子 → 男子で行われます。
【その他】 上記リレーと同様。

スーパースプリントクオリフィケーションファイナル
走行距離:予選で男子3.6km、女子2.4km(男子1.2km×3周/女子0.8km×3周)、決勝で男子6km、女子4km(男子1.2km×5周/女子0.8km×5周)

【競技】 予選/1周 ⇒ 伏射(5発)⇒ 1周⇒ 立射(5発) ⇒ 1周=ゴールの順で、合計2回の射撃。
 決勝/1周 ⇒ 伏射(5発) ⇒ 1周⇒ 伏射(5発) ⇒ 1周 ⇒ 立射(5発) ⇒ 1周 ⇒ 立射(5発) ⇒ 1周 =ゴールの順で合計4回の射撃。
【ペナルティ】 予選、決勝ともに射撃失敗によるペナルティが出た時点で失格。ただし、予備弾3発の使用が許可されている。
【順位】 射撃の失敗が許されないエキサイティングな種目。ただし、大規模な大会ではこの種目が採用されないことが多い 。

 

「バイアスロン」のココが面白い!

「バイアスロン」ならではの競技性には、いろいろな見所が詰まっています。

強靭な体力&精神力が見られる

クロスカントリースキーの時は激しい「動」、射撃の時は呼吸を整えて標的を狙う「静」。相反するこの要素をいかに両立させるか、また瞬時に切り替えられるかが難しいとされていて、他の競技にはない魅力とも言えます。

ペナルティ次第で順位が大きく変動

当然ながら、射撃時に標的を外す選手が少なくないため、ペナルティを科せられて、たちまち順位が逆転することも。レース終盤までスリリングな展開が楽しめます。

ペナルティコースがある

本コースとは別に「ペナルティコース」が設置されていて、どの選手がペナルティを受けているかが観客にはっきりと分かってしまいます。

 

まとめ

馴染みがない「バイアスロン」ですが、独特のルールや緊張感もあって一度見れば、見入ってしまうこと間違いなし。特長を知ってから観戦するとさらに楽しくなりますよ!

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