まるで忍者!街を自由に駆け抜けるパルクール


流れるような動きで壁をよじ登り、障害物を次々と飛び越える忍者のような姿。テレビCMや動画などでよく見かけるこのパフォーマンス、実は「パルクール(Parkour)」というフランス生まれのエクストリームスポーツということをご存知でしょうか?今回は、性別・年齢を問わず、いつでもどこでも始められるパルクールの魅力を解説します。

 

最近話題のパルクールって?

もともとパルクール(Parkour)とは「特別な道具を使わずに障害物を乗り越え、走る・跳ぶ・登るなどの動作で目的地に効率的に移動する術」という意味。その原型は、太古の昔に存在していたと言われています。道なき道を進むため、木をよじのぼり、障害物を飛び越えて効率的に目的地へ移動する。これは、人間の本能的な行動として備わっているとも言えるでしょう。

現在のパルクールシーンが開かれたのは、80年代後半のフランス。パリ郊外の街、リースに住む少年たちが行っていた遊びが発展して、パルクールが誕生しまれました。この少年たちが後に結成したグループ「ヤマカシ(Yamakasi)」の活動は、映画にもなり、パルクールを世界中に広めるきっかけになりました。日本でもここ20年ほどで人気が高まってきています。

そしてパルクールは競技ではないため、規定の試合会場やコートはありません。街中や公園、山など、あらゆる場所がパルクールの舞台になります。また、パルクールが持つフィールドは幅広く、世界中でさまざまなスタイルで実践されています。一例を挙げるだけでも、移動術、トレーニング、精神鍛錬、パフォーマンス、哲学、アートなど、さまざまな側面があり、人によってパルクールの捉え方はさまざまです。

 

パルクールとフリーランニングとの違い

動画投稿サイトなどでは、パルクールやフリーランニングの動画をたくさん見つけることができます。一見すると同じような2つのスポーツですが、次のような違いがあります。

パルクールの本来の趣旨が、効率を追求した純粋な移動であるのに対し、フリーランニングとは、さらにパフォーマンス性を重視した移動を指します。ただし、これにはさまざまな解釈があり、現在の日本ではパルクールとフリーランニングを同一の概念を指す言葉として使うのが主流のようです。

また、屋根から屋根へ飛び移ったり、危険な高所から飛び降りたり、高層ビルの屋上で写真を撮影したりといった、さらにスリルを追求したパフォーマンスは、「スカイウォーキング」や「ルーフトッピング」と呼ばれており、パルクールとは異なります。

 

知っているとカッコイイ?!パルクール用語

次にご紹介するのは、パルクールに関わる専門用語。これからパルクールをやってみたい人も、もっとパルクール動画を楽しみたい人も、チェックしてくださいね。

PK:パルクールの略称
トレーサー(Tracer):パルクールを実践する人。パルクーラーなどと呼ばれることもある。
フリーランナー(Free Runner):フリーランニングをする人。
スポット:パルクールの練習に利用する周囲の環境。
トリック(Trik):パルクールの技。
フロウ(Flow):トリックを連続して行う場合の一連の動作。

 

パルクールをやってみよう!

パルクールを始めるために必要なのは、スウェットなどの動きやすい服と、履きなれた運動靴だけ。さらに、ヘルメットやひじ・ひざにプロテクターをつけると安心です。

安全なスポットを選ぶ

周りの人とぶつからないか、安全に着地できるかなど、スポットを選ぶ際は安全面に気を配りましょう。初心者は、クッション性の高い芝生や砂浜、公園などで練習するのがおすすめです。ケガを防ぐために、パルクールをやる前後には必ずストレッチをしましょう。

日常に「リトルパルクール」を取り入れる

ちょっとした段差をジャンプしたり、かかとをつけずに階段を昇り降りしたりと、日常の動作にもパルクールの技を取り入れることを「リトルパルクール」と呼びます。ぜひ、取り入れましょう。

 

初心者におすすめのパルクール技4つ

ここでご紹介するのは、パルクールの基本となる4つの技です。難易度も低いので、初心者でもマスターできますよ!

ランディング(Landing)

高い位置から着地したときに、しっかり膝を曲げて衝撃を吸収します。ケガを防ぐためにも、初心者はまずランディングを覚えましょう。 

PKロール(PK Roll)

高い位置から着地したときに、体を回転させて衝撃を分散させます。ランディングだけでは着地の衝撃が大きすぎるときなどに用います。

ヴォルト (Vault) 

ガードレールくらいの高さの障害物を飛び越すときに使います。両手で障害物をつかんで飛び越える「トゥーハンドヴォルト」や障害物に近い脚から跳ぶ「レイジーヴォルト」など、いくつかの技があります。

バランス(balance)

パルクールをやる上で、バランス感覚を養うことは基本中の基本。不安定な足場や細い壁の上を歩くことを想像しながら、日々のトレーニングに組み入れましょう。

 

まとめ

日本では、まだまだ競技人口が少ないものの、パルクール先進国として有名なデンマークやアメリカ、イギリスなどでは女性愛好家も多く、女性だけのパルクール練習会が開催されるほどなんだとか。お隣の中国では、パルクールのことを「都市疾走」と呼び、若者たちを中心に人気が高まっているそうです。パルクールを始めることで、自分の世界が広がるきっかけになるかもしれませんね。

 

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