バンダム級、ジャブetc. 意外と知らないボクシング用語を解説!


日本で人気のプロスポーツのひとつ「ボクシング」。2018年4月現在、日本人の世界チャンピオンが存在していることもあって大いに盛り上がりを見せ、世界タイトルマッチなどのテレビ中継も頻繁に行われています。ただ、ボクシング初心者の方が観戦すると、解説者が話す専門用語はちんぷんかんぷんで理解できないことも多いのでは? そこで、「解説で聞いたことはあるけれど、きちんと知らないボクシング用語」をまとめました。これらの用語を知っておけば、次からの観戦がより楽しくなりますよ!

 

非常に細かいボクシングの階級

ボクシングの基本となる階級は、体重によって細かく区分されています。

<プロボクシング階級表(男子)> 

階級名 ポンド kg
ミニマム級 105ポンド以下 47.62kg以下
ライト・フライ級 105~108ポンド 48.97kg以下
フライ級 108~112ポンド 50.80kg以下
スーパー・フライ級 112~115ポンド 52.16kg以下
バンタム級 115~118ポンド 53.52kg以下
スーパー・バンタム級 118~122ポンド 55.34kg以下
フェザー級 122~126ポンド 57.15kg以下
スーパー・フェザー級 126~130ポンド 58.97kg以下
ライト級 130~135ポンド 61.23kg以下
スーパー・ライト級 135~140ポンド 63.50kg以下
ウェルター級 140~147ポンド 66.68kg以下
スーパー・ウェルター級 147~154ポンド 69.85kg以下
ミドル級 154~160ポンド 72.57kg以下
スーパー・ミドル級 160~168ポンド 76.20kg以下
ライト・ヘビー級 168~175ポンド 79.38kg以下
クルーザー級 175~200ポンド 90.72kg以下
ヘビー級 200ポンド超え無制限 90.72kg以上

※ボクシング団体によって若干異なる場合がありますが、 上記は財団法人日本ボクシングコミッションによる階級名、重量を参照。

また、階級名を日本語に訳すと、ユニークな意味を持つものが多くあります。
●ミニマム :最小
●フライ :ハエ
●バンタム :チャボ
●フェザー :羽毛
●ライト :軽量
●ウェルター:波
●ミドル :真ん中
●クルーザー :巡洋艦
●ヘビー :重い

上から軽い→重い順ですが、バンタム=チャボよりフェザー=羽毛が重い階級だったり、ウェルター=波とクルーザー=巡洋艦など自然物と工業製品が並ぶなど、実際の重量感とは異なる順で階級名が付けられているのも、非常に面白いですよね。

 

勝負の鍵!パンチの種類を覚えよう 

 「ボクシング」のメインとなるパンチ。種類は多くないのでぜひマスターしておきましょう。パンチ名をおさえておけば、試合中に解説者が話す内容の理解度も増して、観戦時の面白みがググッとUPしますよ。
※右構えの場合で解説。左構えの場合は、すべて反対の動作になります。

ジャブ

パンチの基本とも呼ばれるもの。両手を顔の前で構えた状態から、真っ直ぐ左拳を出して小刻みに打ちます。構えている位置から最短距離で素早く打つのがポイント。相手を近づけさせないようにけん制として使ったり、相手との距離や間合いを測ったり、パンチのリズムを作ったりと用途は様々。相手を仕留める一撃にはならないため地味と思われがちですが、メインのパンチを打つための駆け引きに使う重要なパンチです。

ストレート

ジャブと同じく顔の前で構えた状態から、右拳を前に突き出します。脚や腰の回転を利用して、身体全体を捻りながら打つことで、体重が乗った強くて重いパンチに。相手に大きなダメージを与える、またはとどめを刺す”一撃必殺パンチ”として使われます。ジャブ+ストレートの「ワン・ツー」としてコンビ使いされることも多いので注目です。

ボディブロー

文字通り身体を狙ったパンチで、よく使われるのが左のボディブロー。相手の肝臓(レバー)を狙ったパンチです。膝を曲げて重心を落とし、相手のわき腹を狙って左拳で一気に突き上げるように打ち込みます。わき腹は腹筋などとは異なり鍛えにくい部位なので打たれ弱く、まともに一撃を食らうと瞬時の回復は不可能でダウンする場合も。顔面中心のパンチの中で、時折ボディブローを織り交ぜると相手のガードが下がり、今度は顔面が打ちやすくなります。試合巧者な選手は、このボディブローの使い方が抜群に上手いとも言われます。

フック

腰の回転を使いながら、腕時計を見るようなイメージで90度の角度に腕を曲げ、横から打ち抜くパンチ。左フック、右フックのどちらも使われます。接近戦など相手との距離感が近い場所で、こめかみや横顎を狙って打ち込みます。至近距離で、腰の回転を使った強いパンチが顔面に当たるので、もちろんダメージも大。単発よりもストレートなどとセットで使われます。

アッパー

下から上に突き上げるような強力パンチ。打つ瞬間に膝から上体を軽くかがめて反動をつけて、顎先を狙って一気に突き上げます。ガードなしでダイレクトに打ち込まれると脳しんとうを起こすほどの威力で、ダウンを奪えることも。ただし、接近戦以外では使いにくく、突き上げる際に自分のガードが大きく下がるリスクもあるので、他のパンチよりは手数が少ない印象があります。

 

ボクサーにはつきものの「減量」

ボクサーは試合前になると常に過酷な「減量」を行っているイメージがありますよね。なぜ、そのような厳しい「減量」を行う必要があるのでしょうか?

軽い階級で有利に戦う

ボクシングは体重・体格差によるパンチ力の差が試合を大きく左右するスポーツ。ゆえに、より体重の軽い選手=パンチ力が弱い選手と戦った方が有利になるからです。軽い階級まで体重を一時的に落として計量を行い、翌日の試合までの間によく食べ、ある意味”リバウンド”させて通常の体重に戻せば、本来の体格やパワーを生かしたパンチが繰り出せるので勝ちやすくなるというわけです。

脂肪を落としてキレやスピードをアップさせる

余分な脂肪はパフォーマンスを低下させる大きな要因。ギリギリまで脂肪を削ぎ落とすことで、華麗なフットワーク、キレやスピードのあるパンチへとつながります。

 

まとめ

厳しい練習と試合直前の「減量」に必死に耐えて戦うボクサーたち。己の拳一つで真剣勝負する姿を見ていると、勇気をもらえるという人も多いのでは。試合中継を見る際は、ぜひ上で紹介したパンチの種類などを意識して観戦してみてくださいね。