“最速の球技”とも称される「卓球」の豆知識あれこれ!


ここ数年、日本人勢が大活躍しているスポーツといえば「卓球」ではないでしょうか。様々な世界大会でも優勝を飾るなど、今やその実力は世界トップクラス。男女とも10~20代の若い世代が台頭し、”卓球王国”の中国を脅かすまでの存在となっています。今回はそんな「卓球」に注目。知っているようで知らない道具の情報から、つい誰かに教えたくなるような豆知識までご紹介します。

あなたのお好みのラケットはどちら?

卓球のラケットは、木の板に「ラバー」と呼ばれるゴムを貼った物です。大きく分けて「ペンホルダー」と「シェークハンド」2種類があります。それぞれの特徴をみてみましょう。

ペンホルダー

昔から馴染みのあるラケット。親指と人差し指を使ってペンを持つようにグリップを握ります。「シェークハンド」に比べ手首の可動域が広いので、スナップを効かせてボールに強い回転をかけられるのが特長です。以前は表面のみにラバーを貼ってプレイしていましたが、ルール改正後、裏面にもラバーを貼ることが可能に。これにより一番の弱点とされていたバックハンドでも強烈なドライブなどを打ち込めるようになり、攻撃力が大幅にアップ。ただし、ラバーを両面にすることでラケットの重さが増し、スピードに欠けたり、腕や手首などへの負担が大きくなったりすることも。

シェークハンド

現在主流となっているラケット。その名の通り握手をするようにグリップを握ります。持ち手の部分(グリップ)が平らになっているので扱いやすく、手にフィット。両面にラバーが貼られていて、フォア・バックハンドの切り替えがしやすく、どちらでも安定した攻撃が可能なのが特長です。特に打ちにくいとされるバックハンドも腕が窮屈にならず、かつ手首を返さずに強いボールを打ち返すことができます。反面、「ペンホルダー」に比べボールに回転をかけにくいのが難点。

どちらも一長一短があり、選手のプレイスタイルに合わせたラケット選びが重要となります。 

 

ボールの変更で試合展開に変化が

試合をするうえでラケットとともに重要になるボールですが、近年、その大きさや素材などが変化していることはご存知でしょうか? この変化が、観戦する私たちに大きな影響を及ぼしています。

大きさの変更

2000年、ボールの直径が38mmから40mmに。空気抵抗が増したことでスピードや回転量が落ち、従来よりもラリーが続きやすくなる効果が。スピードが落ちたことにより、実際の試合会場ではもちろんテレビ中継などでもボールが見やすくなり、エキサイティングな攻防がじっくり楽しめるようになりました。

素材の変更

2014年、可燃性が高く燃えやすくて危険なことから、ボールの素材がセルロイドからプラスチックへ。プラスチックボールは、セルロイドボールに比べて表面がツルツルしているためラケットとの摩擦量が大幅に減少。打球の時に回転がかかりにくくなったことで、ラリーが増加傾向に。
こうしたルール改定の背景には、”ラリーを続けやすくする”という国際卓球連盟(ITTF)の狙いがあるようです。
ラリーが続かない=単調な試合になると、観客は退屈になってしまいます。卓球がより「観て楽しい」スポーツになるには、白熱したラリーは必須。従ってこのような”観客の見ごたえ”を意識したルール改定は、今後もさらに加速していく可能性も。

また、意外かもしれませんが「卓球」は“最速の球技”とも呼ばれることがあります。日本卓球協会によると、スマッシュの初速は世界トップレベルの選手で時速160km。初速だけでみると、テニスやバトミントンなどより早い球技もありますが、他の競技に比べてコートが圧倒的に小さく、「相手に到達する時間」を考慮した「体感速度」という観点では「卓球」が最速と言えるのかもしれません。

 

知っておくと面白い “テニスとの違い”!

英語で「table tennis(テーブルテニス)」と言われるように、「卓球」は「テニス」から派生したスポーツです。ゆえにネットを挟んでボールをラケットで打ち合うという似た性質を持ちますが、ルールからプレイスタイルまで異なる部分が多く存在します。

【ルール編】

<卓球>
相手の打球をノーバウンド(ボレー)で打ち返すのは禁止。必ず自分のコート上でワンバウンドさせてから打ち返す必要があります。
<テニス>
ワンバウンドまたはノーバウンド(ボレー)で相手のコート内に返球すればOK。

【スキル編】

<卓球>
近距離でのラリーがメインとなるため、動体視力や瞬発力がより求められます。コンマ数秒という短い時間で、いかに相手の打ったボールの「回転」や「コース」を見極めて打ち返せるか、またそこからどうやって自分に有利な攻撃へつなげるかが重要。
<テニス>
コートを縦横無尽に走り回る運動量などが基礎となり、技術力を支えています。また、力強いフォアハンドやサーブを打つときなどのパワーも必要不可欠。

【番外編】

<卓球>
「タオル休憩」は、各ゲームの開始から両競技者の点数の合計が6の倍数の時、および最終ゲームのチェンジエンド時のみ、短時間の使用が認められています。また、「テニス」の試合などで見られる、選手にボール渡す「ボールパーソン」(ボールボーイ・ボールガール)は不在、基本的にコートに転がったボールは選手自らで拾いに行きます。
<テニス>
「卓球」のように決まった「タオル休憩」のような時間は設けられてはいませんが、1ラリーごとにタオルを使用することも可能。その際、「ボールパーソン」が選手にタオルを手渡し。終わったあとは素早く元の場所に戻してくれます。もちろん、ボールの受け渡しは、すべて「ボールパーソン」が担当。

 

まとめ

わざわざ卓球場に行くほど上手ではないし…という方は、まずアミューズメント施設などで手軽にプレイしてみるのもおすすめ。また、市区町村運営の体育館や公民館、また学校の体育館を開放している場合もあるので、一度問い合わせてみては? その際は、道具の貸し出しがあるかもしっかりチェックしておきましょう。この機会にぜひ一度、卓球にチャレンジしてみてくださいね!

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