最新鋭マシンと一流ドライバーの活躍に興奮!「ル・マン24時間レース」とは?


“世界で最も有名な耐久レース”とも呼ばれる「ル・マン24時間レース」。モータースポーツ好きの人にとっては馴染みがありますが、スポーツニュースなどで観たり聞いたりする程度という人も多いですよね。その名の通り、昼夜問わず24時間走り続ける過酷なレースで、今年(2018年)は6/17~18に開催されます。今回はレースの歴史から特長、楽しみ方までを分かりやすく解説します。

長い歴史を持つ「ル・マン24時間レース」


FIA世界耐久選手権(WEC)シリーズの1戦でもある「ル・マン24時間レース」は、F1選手権の「モナコGP」、インディカー・シリーズの「インディ500」と並び、“世界三大レース”の一つに数えられる自動車レース。フランスのル・マン近郊で行われ、毎年、世界各国から25万人以上が観戦に訪れるほか、世界160カ国以上のテレビ局によってその模様が中継されるという大人気モータースポーツです。まずは、世界が熱狂する「ル・マン24時間レース」の歴史や概要など基礎知識をご紹介します。
※「ル・マン24時間レース」には、自動車とオートバイの2つのレースがありますが、ここでは自動車によるレースについてのみご紹介します。

歴史

1923年に第1回大会が開催。第二次世界大戦などの影響で中止された時代もありましたが、今年で86回目を迎える伝統あるレース。開催当初は、市販車の性能を向上させる目的のほか、当時まだ不完全だった自動車ライトのテストの意味も含まれているなど、実験場としての役割もあったとされています。その後、性能と耐久性を同時にアピールでき、結果的に自社の自動車の宣伝につながるとあって、世界有数の自動車メーカーが続々と参戦するように。こうして、現在の高いレベルで競われる“レース”へと成長しました。

レース概要

ル・マンにある「ブガッティサーキット」の半周とそこから延長した一般公道を組み合わせた「サルト・サーキット」(正式名称:ル・マン24時間サーキット)と呼ばれる1周13.629kmのロングコースを24時間で走り、周回数を競います。1台のマシンに対して3名のドライバーで編成。

★開催時期
毎年、6月中旬の1年で最も日照時間の長い夏至の頃に開催。土曜日の午後3時から日曜日の午後3時までの24時間で競われます。

★出場資格
主催者であるフランス西部自動車クラブ(ACO)が選考し、エントリーの招待状を送付。この招待を受けたチームのみが参加できます。審査基準は、前年大会の優勝チームのほか、FIA世界耐久選手権(WEC)シリーズへの参戦履歴、フランス西部自動車クラブ(ACO)の車両規定を採用する「ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ」や「アジアン・ル・マン・シリーズ」などにおける成績などから判断し、決定されています。2018年は全60台がエントリーしています(2018年5月現在)。

「F1」との違いとは?

「ル・マン24時間レース」の基礎知識を得た後に気になるのが、同じ自動車レースである「F1」との違いではありませんか? マシンの見た目はもちろん、競技性までその特徴はまったく異なります。

その① マシンの形態が違う!
●ル・マン24時間レース・・・「プロトタイプカー」と呼ばれ、座席は必ず2人分が必要(ただし助手席部分には様々な機器が積まれるため、実質は二人座ることはほぼ不可能)。また、タイヤはボディで覆われており、一般市販車に近い形状。
●F1・・・「屋根がなくタイヤが剥き出しになっている」という規格(フォーミュラ)に沿って製造された一人乗りのレーシングカー。「フォーミュラカー」と呼ばれています。

その② 勝敗の決め方が違う!
●ル・マン24時間レース・・・24時間でのサーキット周回数で競われます。つまり、24時間後に誰よりも長い距離を走ったチームが勝者。
●F1・・・一斉にスタートして決められた周回を一番早くゴールできた人が勝ちのスプリントレース。

その③ 競技時間が違う!
●ル・マン24時間レース・・・「ル・マン」が24時間、FIA世界耐久選手権(WEC)シリーズの他のレースは6時間。
●F1・・・決められた周回を走るので、長くても2時間(中断が発生した場合、中断時間分を含め計4時間)で勝負が決まります。

その④ 競技性が違う
●ル・マン24時間レース・・・何より長時間マシンを走り続けさせる必要があるため、速いだけではなくいかに品質の高い、壊れにくいマシンを作れるかが重要。よってスピード+耐久性が競技のポイント。
●F1・・・徹底的に速さを追求。

その⑤ 主役が違う
●ル・マン24時間レース・・・もともとレース誕生の背景に、市販車の性能向上や新技術を育む場としての役割、将来的に生産車につなげる流れの中にレースが存在していたこともあり、マシンの優秀性を競う意味合いが強い。従ってどちらかというと主役はマシン。
●F1・・・「F1」のFとはFormula(フォーミュラ)=規格を意味。つまり「F1」はルールによって競技車両の単一スペック化を図り、その中で誰が最も優れているかを明らかにするものなので、マシンの性能以上にドライバーの技術力が試されます。よってドライバーが主役に。

もちろん、どちらが優れているというわけではなく、どちらも人間×マシンが“速さ”や“耐久性”にこだわった最高峰のレースであることに違いはありません。

モータースポーツの楽しみ方

モータースポーツならではの醍醐味や魅力はたくさんあります。下記を参考にして、様々な角度から注目して見ると、よりモータースポーツを楽しむことができますよ!

◎最後まで何が起こるかわからない!
天気の変動やマシントラブルなど予期せぬ事態が起き、劇的なレース展開を生むことがあります。特に「ル・マン24時間レース」は、耐久レースなので完走が難しいとされるほど過酷。2016年には1位を走っていたマシンにトラブルが起き、ラスト3分で逆転され、優勝を逃すといったレースもありました。

◎最新鋭のマシン&一流ドライバーの技術を堪能できる!
市販車にはない最新鋭の性能を備えたマシンのスピード感やデザイン、車体の美しさ、またそのマシンを操る一流ドライバーのテクニックを存分に味わえます。

◎日本車や日本人ドライバーを応援!
トヨタ、ホンダ、マツダ、日産などの日本車が様々なモーターレースに参加していたり、前述した“世界三大レース”で日本人ドライバーが優勝したりと日本勢も活躍しています。マシンの性能やレベルが分からない方は、日本車・日本人を応援しながら観戦を楽しむのも◎

 

まとめ

「ル・マン24時間レース」をきっかけに、モーターレースで繰り広げられるドラマやその凄まじいスピード感、迫力にハマる人も多いのでは? 日本でも様々なモータースポーツが観戦できますので、ぜひいろいろチェックしてみてくださいね!