まさに「キング・オブ・スポーツ」!近代五種に注目しよう


2020年の東京オリンピック開幕まで、残り2年を切りました(2018年8月時点)!せっかくのチャンスですから、オリンピックならではの競技についての知識を深めてみませんか?そこで今回ピックアップする競技は「近代五種」。知らないなんてもったいない!知ればもっと面白くなる近代五種の内容や観戦ポイントをまとめました。

近代五種の「近代」そして「五種」って?

近代五種 とは、1人の選手が1日の間に5種類の競技「フェンシング、水泳、馬術、コンバインド(射撃+ランニング)」に挑戦する過酷な複合競技。日本ではやや知名度が低いものの、ヨーロッパにおいては高い人気を誇り、別名「キング・オブ・スポーツ」とも呼ばれています。最近では、タレント/アスリートの武井壮さんがチャレンジしたことでも注目を集めています。

近代五種は、もともと古代ギリシアで行われていた古代五種(レスリング・円盤投・やり投・走幅跳・短距離走)になぞらえて、近代オリンピックの創立者であるクーベルタン男爵が提案したのが始まりとされています。また、オリンピック競技の中でただひとつ、IOC(国際オリンピック委員会)から誕生した競技でもあります。1992年のバルセロナ大会までは4~5日間かけて5種目を行っていました が、1996年のアトランタ大会から現在の1日に短縮され、2000年のシドニー大会から女子の近代五種が加わりました。

 

近代五種の各種目をクローズアップ!

近代五種はフェンシング・水泳・馬術の3種目の合計点をタイムに換算し、4種目目・5種目目のコンバインド(射撃+ランニング)は上位選手からタイム差でスタート。射撃とランニングを交互に4回行い、最後のランニングをゴールした順に成績が付けられます。全く個性の異なる5つの競技は、求められる能力や技術もさまざま。各競技の内容 を詳しく見ていきましょう。

フェンシング

最初のフェンシングは、なんと1分間1本勝負の参加選手全員による総当たり戦!相手の全身に対して突きを繰り出す「エペ」という種目で試合が行われます。 エペに必要なのは、瞬発力と高い集中力。目にも止まらぬ素早い攻撃は、最新のテクノロジーによってしか判定できないほどの速さなのだとか。同時突きになった場合は、制限時間内であれば試合再開できますが、時間内に勝敗が決まらなければ、両選手とも負けとなります。とにかくスピーディに試合が展開するので、見ている方にも思わず力が入ります。

水泳

次の水泳に求められるのは、パワーと持久力。200メートル自由形で試合が行われます。泳法の指定はないものの、多くの選手がスピードの出やすいクロールを選び、ゴールタイムによって得点が決まります。

馬術

単体競技としての馬術 は、長年ともに練習し息を合わせた愛馬に乗りますが、近代五種は、抽選によって決まった「貸与馬」による障害飛越競技です。試合前のわずかな時間で馬を慣らして乗りこなす柔軟さや、冷静な精神力、粘り強さなどが求められます。ダブル、トリプル障害を含む12障害15飛越で行われ、高さは最高120センチ、障害落下や落馬、馬の不従順などにより300点満点からの減点方式。2回落馬すると競技を続行できなくなります。

コンバインド(射撃+ランニング)

フェンシング・水泳・馬術の得点をタイムに換算し、上位の選手から時間差を設けてスタートします。この種目の難しいところは、射撃とランニングを交互に4回行うということ。静と動の切り替え、自身の身体・精神コントロールなどの高い能力が求められます。射撃はレーザーピストルを使用し、制限時間50秒の間に的に5回命中させます。命中しない場合は、残りの制限時間いっぱい射撃を続けることができます。続いて、800mのランニングを4回繰り返した後にゴールした順番が最終順位となります。

 

まとめ

種目に応じた状態に身体と心を切り替え、自らをコントロールできた選手が勝利を手にする近代五種。「キング・オブ・スポーツ」の頂点に立つために、今こうしている間にも選手たちは個々の種目の技術向上や、精神力の鍛錬に勤しんでいます。それぞれの競技の特性や見どころを知っておくと、観戦がより楽しくなりますよ。東京オリンピックでは、ぜひ近代五種にも注目してみましょう!