東京2020の正式競技に採用!ストリートから世界へ挑戦できる「スケートボード」


“ストリートカルチャー”から徐々にメジャーシーンへと浸透し、いよいよ2020年の東京オリンピックから正式競技に採用される「スケートボード」。街の移動手段として、スケートボードを利用するスケートボーダーに遭遇したことはあっても、実際の大会を観戦したことがある人はまだ少ないのではないでしょうか。そこで今回は、スポーツ競技としての「スケートボード」の基礎知識から見どころまで、詳しくご紹介します。

競技を見る前に知っておきたい基礎知識

「スケートボード」は、デッキと呼ばれる縦長の板の前後に4つの車輪が付いた乗り物、およびそれを用いて行う競技のことで、足を固定せずに立った姿勢でボードに乗り、滑走します。日本では「スケボー」と略して呼ばれることが多いかもしれません。

アートやファッション、音楽などさまざまな分野と融合し、“ストリートカルチャー”の代表格として目覚ましい発展を遂げた「スケートボード」ですが、近年は採点競技化が進み、2020年の東京オリンピックに正式採用されたことで、今、脚光を浴びています。そんな「スケートボード」のオリンピックにおける競技概要や競技種目、どこで開催されるかなど、基礎知識についてまとめました。

競技概要

「スケートボード」に乗ってトリック(ジャンプ、空中動作、回転などの技)を行い、その技の難易度や高さ、スピード、メイク率(技の成功率)、ルーティーン(技の組合せ)、オリジナリティなどを総合的に評価する採点競技。

競技種目

「ストリート(STREET)」(男子/女子)、「パーク(PARK)」(男子/女子)の2種目。個人競技となります。

ルール

東京2020大会でのルールは協議中(2018年9月現在)。一例として、通常の国内大会だと、「ストリート(STREET)」は、5人ジャッジ制で最高点と最低点をカットした3人の平均点が正式得点になります。一方、「パーク(PARK)」は1分間の演技を2回行い、高い得点を採用。5人ジャッジ制で最高点と最低点をカットした3人の合計点が演技得点となり、勝敗が決められています。

主なトリック(技)

○ プッシュ・・・デッキ※に乗りながら、片足で地面を蹴って前進
○ ターン・・・つま先やかかとに重心をかけ左右に曲がる
○ チクタク・・・身体をひねりながら前輪を左右交互に振って前進
○ スイッチスタンス・・・メインスタンスとは逆スタンスで前進
○ テール※マニュアル・・・前輪を浮かせて後輪だけで前進
○ ノーズ※マニュアル・・・後輪を浮かせて前輪だけ前進
○ オーリー・・・デッキを浮かせながらジャンプする
○ スライド・・・カーブやレールにデッキ裏の腹の部分などを当てて滑らせる
○ グラブ・・・空中でデッキを掴む
○ フリップ・・・デッキを回転させる
○ インポッシブル・・・足にデッキを絡ませてデッキを回す

※デッキ=足場となる板のこと。
※テール=デッキ後方、ノーズ=デッキ前方のこと。

競技会場

有明BMXコース・・・自転車競技のBMXレーシングやBMXフリースタイル、スケートボードを行う、東京都江東区有明(有明北地区)に建設予定の会場(2018年9月現在)。選手村や国際放送センター・メインプレスセンター(東京ビッグサイト)からも近い会場です。

それでは、「ストリート(STREET)」と「パーク(PARK)」のそれぞれの競技を詳しくみてみましょう。

 

街中を再現?!「ストリート(STREET)」

街中を「スケートボード」で自由に滑走するかのように行われる「ストリート(STREET)」。どのようなところがポイントとなるのでしょうか。

コース

街中に存在する階段や手すり、縁石、斜面などを模したセクション(構造物)が設置されたコースを使用。

見どころ

セクション(構造物)を巧みに使いながら、さまざまなトリック(技)が繰り広げられていきます。デッキごと障害物を飛び越える“オーリー系トリック”や、カーブやレールにデッキ裏の腹の部分を当ててその上を滑る“スライド系トリック”が中心。ただ単に手すりや段差を飛び越えるだけでなく、飛んだ瞬間にボードが足から離れて空中でクルクルと複雑に回転し、そして再びボードに着地するといった難易度の高いトリック(技)を見ることができます。また、まるで足がボードに固定されているかのように吸い付いたまま、セクション(構造物)を軽々と飛び越すトリックもあり、ボードを自由自在に操る技術が見ものです。

 

「パーク(PARK)」は空中技がスゴイ!

日常生活では見られない湾曲した滑走面を使い、トリック(技)を見せるのが「パーク(PARK)」の特徴。空中技がカギとなりそうです。

コース

まるで、大きな皿や深いお椀を組み合わせたような、複雑な形の窪地状コースを使用。

見どころ

斜面を使って空中へ飛び出すエア・トリックが中心で、そのスピードや高さ、技の難易度を競います。そのエア・トリックは、空中でデッキを掴む「グラブ」をしたり、ボードを回転させたり、選手自身が回転したりと、バリエーション豊富。また、回転数や回転位置、回転方向などで難易度が変わってくるので、選手がどのような組み合わせで、独創性や完成度をアピールするかにも注目です。採点競技なのでポイントを得ることが重要視されるものの、選手はジャッジだけでなく、その先にいる観客に向けて「カッコイイ!」と思われるようなトリック(技)を見せることにもこだわっているので、高難度な回転技や空中技がたくさん楽しめます。

 

まとめ

アップテンポなBGMが流れる会場で開催される競技は、まるでスケートボードの本場、アメリカで観戦しているかのような雰囲気。型にはまらない自由な動きが特長でもある「スケートボード」は、選手ごとでトリック(技)にオリジナリティがあるので、初めて観戦する人も存分に楽しめますよ。初開催となる東京2020では、世界のトップ選手が超アクロバティックな技を次々と披露してくれるはずなので、ぜひ注目してみてくださいね!