選手の引退後を支える!スポーツ団体のセカンドキャリア支援


スポーツ団体として10代の頃からわが子のように見守り指導してきた選手たち。しかし、彼ら選手の競技人生もいつか終わってしまいます。彼らが引退後、セカンドキャリアでも有意義な人生を送れるよう、スポーツ団体として今からできることを紹介します。

セカンドキャリアの大切さを考える

■撮影用の申込みをし、撮影を行っています。■被写体の人物はストックフォトモデルです。

多くのスポーツ選手が、引退後のセカンドキャリアの構築に苦労しています。筑波大学のセカンドキャリアプロジェクトの「トップアスリートのセカンドキャリア支援に向けたスポーツ統括組織(NF)の実態調査」によると、有効回答のあった33 団体中、キャリア支援を行っていた団体は11団体(33.3%)で、残り22団体は未支援との回答でした。(2012年調査)。また、未支援の22団体中、15団体については今後の支援の必要性を感じていると回答しています。スポーツ団体が現役時代から行えるセカンドキャリア教育と、現役引退後の選手へのキャリア支援についてできることはなんでしょうか。

現役時代から行うセカンドキャリア教育とは

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スポーツ選手は挨拶の声も大きく礼儀正しいと評価が高いですが、10代の頃から競技の世界一筋で生きてきたために、一般常識や社会人としてのマナーに欠けている部分もあります。現役時代にぜひ、社会人としてのマナーやビジネスマナーを教えるセミナーを開催しましょう。これは、セカンドキャリアだけでなく、現役の今でもマスコミの対応などできっと役に立つはずです。

また、引退後のセカンドキャリアを現役時代から考えさせることも大切です。「試合に集中したいのに引退後のことなんて……」と抵抗感のある選手もいますが、現役中から引退後について考えることは決して後ろ向きではないと理解させる必要があります。「百聞は一見にしかず」といいます。引退して充実したセカンドキャリアを築いている先輩選手を招いて講演を行うなど、現役選手にセカンドキャリアを意識させる取り組みをしていきましょう。

引退後の選手に対して行うキャリア支援とは

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スポーツ団体に就職支援の窓口を開設し、担当者を決めて、引退した選手の就職のサポートをしましょう。担当者は企業などに声をかけて、求人票を集めます。一筋にスポーツに打ち込んできた選手は、体力もあり、忍耐力に優れ、目標に向かってこつこつと努力する苦労を厭わないと評価してくれる企業も多いはずです。また、人材サービス会社に依頼して、人材カウンセラーとの面談で本人が望むキャリアデザインを具体化し、それに合った仕事を紹介してもらう方法もあります。スポーツ団体として、引退した彼らがセカンドキャリアを手にするまで支援する姿勢を見せましょう。

まとめ

現役の今から引退後を考えることに、抵抗を感じる選手もいるかもしれません。しかし、セカンドキャリア支援を充実させるということは、選手が引退まで安心して競技に打ち込める環境を作るということでもあります。ぜひ、セカンドキャリア支援をすすめていきましょう。

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