現役引退後のセカンドキャリアで活かせるスポーツキャリアとは?


スポーツ選手は現役引退すると、指導者にでもならない限り今までのキャリアは役に立たないと思っていませんか?長い間一つの競技に打ち込んできた選手たちは、社会に出てからも役立つ能力を沢山秘めています。次の人生で役立つスポーツキャリアを紹介します。

 

スポーツ選手が持つスポーツキャリアとキャリア教育

20170202_169_02

一般の人は、小学校から中学高校、あるいは大学まで教育を受け、その後社会人となり仕事でのキャリアを築いていきます。 この一般的な人生の流れとは別に、スポーツ選手として活躍する人たちの多くが、小さな頃からスポーツ競技を始め、学業と同時並行して競技生活を送り、やがて高校、大学と進むうちに競技生活が中心の毎日となっていきます。スポーツ選手にとっては、ファーストキャリアはこのスポーツキャリアであり、スポーツキャリアを終えた後に就く職業がセカンドキャリアです。

近年では、このセカンドキャリアに関して、「スポーツキャリア真っ只中の現役時代から考えておくべきもの」という意識が生まれています。一般の人は中学以降、キャリア教育を受け、将来の就業に向けて視野を広げていきます。しかしスポーツ選手は、その時期がスポーツを頑張る時期と重なってしまうため、就業のためのキャリア教育はおざなりになってしまいます。そんな彼らが引退後、キャリアについて一般の人に追いつこうとするのは大変難しいのです。それゆえに、引退後のキャリアについては、現役時代から対策しなければならないと考えられるようになっているのです。

スポーツ選手もいつかは引退の時を迎えますし、その後の人生の方がはるかに長いのです。スポーツでのキャリアを築く現役時代から、セカンドキャリアを意識しておくことが次の人生をやりがいのあるものにしてくれます。

どんなスポーツキャリアが社会に出ても役立つのか

20170202_169_03

スポーツ選手が、自身のスポーツキャリアを活かしたセカンドキャリアを築こうとする時、どのような職業を思い浮かべるでしょうか。多くの選手が、自身が長年携わってきた競技の指導者や解説者、その競技団体の役員などに就きたいと思うのではないでしょうか。しかし、競技人口が増える中、それらを仕事にするには競争率も高く、実力だけでなく関係者との人脈作りなど様々な準備が必要です。

では、実業団チームの選手はどうでしょうか?実業団チームを引退しても、そのまま会社に残って社員としてセカンドキャリアを築くこともできますが、実際は引退後退職する選手も少なくないといいます。遠征試合、練習、合宿と職場を離れる時間が多かったために、職場に残っても何も貢献できないと選手本人が自信を持てずに希望退職してしまうのだそうです。
これでは小さな頃から築いてきたスポーツでのキャリアは、セカンドキャリアでは何の役にも立たないことになってしまいます。

しかし、本当にそうなのでしょうか?スポーツキャリアで得たものは、運動能力や競技の技術、強さだけではないはずです。どんなスポーツキャリアが、社会にも通用しセカンドキャリアに役立つのか、現役時代から自分で考えてみることが、スムーズにセカンドキャリアへ移行するためにとても大切です。

セカンドキャリアで活かせるスポーツキャリアで身についた能力とは

20170202_169_04

それでは、スポーツキャリアで身についた能力とは、どんなものがあるのでしょうか。いくつか例を挙げてみましょう。

体力

スポーツ選手なら体力なんて当然と思われるかもしれませんが、どのような仕事をするにも健康な体であることが基本です。ここぞという時に踏ん張れる力がなければ、仕事で重要な局面に立ち向かえません。試合に向けてベストな体調を保つことができるスポーツ選手の、その体力、健康な体は企業にとっては頼もしいものになるのです。

集中して努力する力

スポーツ選手には、勝負運があるというと「運は運であり力ではない」と言われるかもしれませんが、勝負運の強さの裏には、実はスポーツ選手の地道な日々の努力があるのです。試合というただ1点に集中して、日々こつこつ練習を積み重ねていくからこそ、試合当日にベストパフォーマンスを生み出すことができるのです。集中力、努力する姿勢、そして勝負運もスポーツ選手の能力といえます。

切り替えの早さ

多くのスポーツは攻めと守りで成り立ちます。攻めていたと思ったら形勢逆転で、すぐ守りに入ります。個人の演技や記録で競う競技であっても、自分とライバルの調子やその点差を見ながら戦略を上手に切り替えていくことが大切です。 また、スポーツ競技では勝つことも負けることもあり、気持ちの切り替えがうまくできないと次の試合に響きます。
スポーツ選手は上手に切り替えをしながら戦う習慣が身についています。この切り替えの早さは、社会に出た時にも必ず役に立ちます。ひとつの仕事がうまく行かなくて、それをいつまでも引きずったまま鬱々と過ごせば、次の仕事に悪影響が及びます。 スポーツ選手の切り替えの早さがあれば、失敗してもくじけず、新たな仕事に気持ちを向けていくことができるでしょう。もちろん、ただ切り替えて失敗を忘れてしまうのでは成長につながりません。しかし、スポーツ選手は失敗を振り返り反省し、立て直していくこともルーティンワークとなっているので、仕事での失敗も次の仕事の糧にする力があります。

コミュニケーション力

特にチーム競技のスポーツ選手は、チームの中でコミュニケーションをスムーズに取り、互いがベストな環境を作っていかないと勝負に勝つことはできません。時に相手を立てて我慢し、時に主張するべきところは主張するという、現状を理解した上で上手にコミュニケーションを取る力が養われています。
社会に出て組織に入れば、円滑なコミュニケーションを取る力が望まれます。スポーツ選手は上下関係が厳しい中で幼い頃から過ごしています。基本的なマナーや挨拶は身に着いていますし、コミュニケーション能力も養われているので、その力は大いに発揮できるでしょう。

リーダーシップ力

チーム競技で主将などを経験したスポーツ選手は、リーダーシップ力が身についています。チームメイトは仲間であり、時としてレギュラー争いがあるライバルでもあります。大勢のチームメイトを率いてその人間関係を把握し、円滑なチーム運営ができるよう、リーダーシップを発揮してきた経験は、社会に出てからも役に立ちます。

スポーツ選手が持つ能力には、他にもいろいろあります。「スポーツしかやってこなかったから、競技を止めたら何もできない」と卑下する必要は全くありません。あなたが持っているスポーツキャリアといえるものは何か、分析してみることが大切です。

スポーツ選手がスポーツキャリアを活かして選ぶ職種とは

20170202_169_05

スポーツジムのインストラクター

競技団体で指導者となれなくても、一般の人にスポーツの楽しさを伝える、スポーツジムなどのインストラクターとしてスポーツに関わっていくことは可能です。スポーツジムの会員は、ベビースイミングに通う幼児から高齢者まで多様な人達がいます。誰とでもスムーズにコミュニケーションを取る力、怪我なく安全にスポーツを続けられるよう指導する力が必要です。ジムの会員は健康増進、ダイエットなど、それぞれ違う目的を持ってジムに通っていますので、その目的に合った科学的根拠のある指導をしていかなければなりません。これまで培ってきた競技での経験や知識は役に立ちますが、もし続けていくうちにさらに専門知識を得たいと思うなら、スポーツインストラクターを養成する専門学校などで勉強することでインストラクターとしてのスキルアップも可能です。スポーツ選手としての経験や実績は、会員の人達から信頼を得るために大いに役立つでしょう。

営業職

社会人としてのマナーも身につき、またコミュニケーション能力もある元スポーツ選手なら、企業の営業職として活躍することも可能です。クライアントとの商談前の雑談では、一般の人があまり知らない競技生活の話題も豊富にあるので、印象深い営業マンになるでしょう。自社の商品への理解など、競技生活の時と同じようにこつこつ学ぶ姿勢が大切です。

セカンドキャリアでも体を使った仕事に就きたいと思うなら、建設業や運送業などの仕事があります。一般の人と比べものにならない体力、身体能力を持っているので、すぐに活躍できるはずです。運送業なら大型免許を取得する必要があります。建設業でもキャリアアップとして車両系建設機械やその他の資格にチャレンジしてみるのもいいでしょう。

まとめ

競技引退後のセカンドキャリアで活かせるスポーツキャリアについて取り上げました。スポーツ選手が子どもの頃から培ってきた能力は、運動能力や競技の技術だけではありません。自信を持って自分の能力を活かせるセカンドキャリアを考えましょう。

関連記事