やりがいを感じるセカンドキャリアを手に入れるための5つの秘訣


現役生活よりもずっと長い第二の人生をやりがいを持って生きていくため、スポーツ選手はセカンドキャリアについてもしっかり考えておく必要があります。やりがいのある仕事でセカンドキャリア輝かせるために、どのような点をおさえておけばいいか考えます。

現役スポーツ選手を取り巻くセカンドキャリアの実情とは

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プロ・アマを問わず多くのスポーツ選手は競技生活を引退すると、セカンドキャリアとして新しい仕事に就いて第二の人生を歩むことになります。今でこそ現役時代のうちからセカンドキャリアを考える必要性が理解されてきていますが、「トップを目指すなら一心不乱に練習に励むべき」、「引退後どうするかを現役時代から考えることは弱気になっているからだ」という意識が、選手や指導者など周囲の関係者たちにも少なからずありました。

スポーツ選手の現役生活は早ければ20代後半、遅くても30代で終わりを告げるケースがほとんどです。そこから次の仕事を探そうとしても、年齢的にも能力的にも、なかなか仕事を見つけるのが難しいという現状があります。
テレビ解説や指導者として活躍する一部の有名選手を除き、セカンドキャリアで現役時代のスポーツに関わる仕事ができる可能性はかなり低く、全く違う分野の仕事を見つけなければなりません。

実業団などの企業チームで活躍してきた選手は、引退後もそのまま企業に残ることも可能です。しかし、企業チームを抱える大手企業に一般枠で入社した社員は、新卒の就職戦線を勝ち抜いてきており、学歴も能力も優秀な人材が多い傾向にあります。選手が現役引退した時点では、社会人としてのスキルは彼らに大きく引き離されてしまっていることも多く、追いつくために努力し続けなければ、職場に居づらくなり退職の道を選ぶといったことになりかねません。
どちらにしても多くのスポーツ選手は、一般労働市場に入って新たな仕事を探さなければならないのです。

日本野球機構がプロ野球の教育リーグとして、毎年10月に宮崎で開催している「みやざきフェニックス・リーグ」で、プロ12球団の若手選手に「引退後にやってみたい、または興味がある」仕事を聞いたところ、1位の高校野球指導者、2位の大学や社会人野球の指導者に続き、一般企業の会社員が3位に入りました。一般企業の会社員は、「やってみたい」だけでは8位でしたが、「興味がある」も加えると前年度の7位から大きくアップしたことになります。彼らの堅実さと安定志向が一般企業への就職に興味関心を持たせているのが意外な結果でした。

引退したスポーツ選手がやりがいを感じるセカンドキャリアとは?

体育教師

スポーツ選手がやりがいを感じながら働ける職場とは、どのような職場でしょうか。
長年続けてきたスポーツに関われる仕事、後進の指導や新たな可能性を秘めた青少年の発掘などができる仕事なら、やりがいを感じられるでしょう。しかし、指導者になるためには、そのスポーツでもトップを極めておく必要があります。よい選手がよい指導者になるとは限りませんが、それでもトップ選手には指導者や解説者などの声がかかりやすいのです。

もし、競技ではトップの成績を残せなかったとしても、それでも指導者になりたいと思うなら、大学で教職を取っておく必要があります。強豪大学や体育大学などでスポーツを続けた選手の中には、平行して教職を取得した選手もいます。そういう選手は、引退後は教壇に立ち、部活指導という形でこれまで続けていたスポーツに関わることができ、セカンドキャリアへスムーズに移行してやりがいを得ることもできるでしょう。

しかし、選手として一番脂ののった10代終わりから20代前半にかけて、競技に打ち込むことが美徳とされていた日本のスポーツ環境の中で、大学へ行き教職を取ることを考えた選手はそんなに多くないでしょう。 それでは、スポーツから離れて全く関係ない職業に就いた場合、やりがいを感じることができるでしょうか。

「選手生活が自分の人生の頂点だった。セカンドキャリアはとにかく生活のために働く…」と簡単に諦めるには、引退後の人生は長すぎます。セカンドキャリアでも、やりがいを持って働ける仕事を探すことがその後の人生を豊かにしてくれます。 そのためには自分の特性を理解し、自分に合った職業を見つけるため、現役時代から何ができるか考えてみることが大切です。

スポーツ選手がセカンドキャリアでやりがいを感じる瞬間とは?

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これまでスポーツ一筋だったスポーツ選手にとって、一般の社会人と比べて優れた特性は何なのか。それを活かした仕事に就くことで、やりがいを感じるセカンドライフが送れるのではないでしょうか?
まず挙げるとすれば、モチベーションを高く保ってひとつの目標に向かってひたすら突き進む姿勢です。競技に向けて集中し、モチベーション高く、結果を出すためにこつこつと練習を続け、そして試合当日最高のパフォーマンスを出す力がスポーツ選手にはあります。

また、コミュニケーション能力にも優れています。チームプレー競技の選手は、チームメンバーの意見を聞き、また自分の意見もしっかりと言わなければベストパフォーマンスはできません。単独の選手だったとしても、選手を支えるコーチや監督、スタッフとの間でコミュニケーションを取らなければなりません。コミュニケーション力もスポーツ選手の持ち味といえます。

そんなスポーツ選手が、店舗を任される販売の仕事や営業職に就いたらどうでしょうか。どちらもある程度自分の裁量により工夫ができ、「売上」や「契約」という目標に向かって努力をしていく仕事です。顧客とのコミュニケーションにも力を発揮できます。売上アップや契約獲得など、結果が出せればその達成感はやりがいにつながるでしょう。一般企業の仕事でも、スポーツ選手の特性を活かした、やりがいを感じられる仕事はあります。

スポーツ選手がセカンドキャリアを成功させる秘訣5つ

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スポーツ選手がセカンドキャリアを成功させるためには、次の5つのポイントが大切です。

1.スポーツ選手としての実績を忘れる

スポーツ選手としての成績や実績は一旦忘れ、社会人として新人になった気持ちを持ちましょう。新人として一から学ぶ姿勢を持つことが大切です。
素晴らしい実績がある選手ほど、プライドが高くなりがちで、セカンドキャリアで新人となった時の新しい環境になじめない可能性があります。プライドの高さが邪魔をして、上司にとって扱いづらい部下になってしまうかもしれません。また、良い成績の選手は、自分のこの成績がずっと続くと思ってしまいがちで、セカンドキャリアへの準備が遅れてしまう傾向にあります。セカンドキャリアでは、一旦スポーツでの実績を捨てるつもりで挑みましょう。

2.現役中からセカンドキャリアへの意識を持つ

セカンドキャリアを現役の選手時代から考えるのは、決して逃げることでも負けを認めることでもありません。セカンドキャリアにつながる、気づきやチャンスを現役生活中に見つけておけば、将来への不安がなくなり、現役生活に集中できるのです。

3.自分の良い点と悪い点を分析する

練習の後、競技の後、スポーツ選手はその結果を受け止めて、何が悪かったか、次はどうしたらいいかと分析してフィードバックします。日々行っている当たり前のことが、セカンドキャリアを考える上でもとても大切です。自分の持ち味、自信を持てること、反対に苦手とすること、ダメなところなど、冷静に分析しておくことが大切です。

4.引退の時期を見極める

ずるずると競技生活を続けていくのではなく、自分の中でやり遂げたという達成感が味わえ、今が潮時だと引退を意識したら、潔く退いてセカンドキャリアに移ることも選択の一つです。試合運びを組み立てていくように、冷静に自分の人生の中で競技生活、引退、そしてセカンドキャリアを組み立てていく意識を持ちましょう。

5.自分のやってきたことに自信を持つ

自分がこれまでスポーツ選手としてやってきたことに自信を持ちましょう。①で挙げたことと相反するのでは?と思われるかもしれませんが、スポーツ選手として素晴らしかったという過去の栄光のプライドは忘れようということです。
「自分からスポーツを取ったら何も残らない」とういうのは嘘です。冷静に分析する力、コミュニケーション力、へこたれず、こつこつ努力する力など、競技を終えた後も役に立つ力を沢山蓄えていることを意識し、その点について自信を持つことで、セカンドキャリアを輝くものにする力となるのです。

まとめ

スポーツ選手が引退後、やりがいを持ってセカンドキャリアを送るために、どのような心構えを持つと良いかあればいいか成功の秘訣をご紹介しました。幸福な競技生活の後に、幸福なセカンドキャリアが続くよう、現役生活のうちから着々と準備を進めておきましょう。

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