職場の応援に感謝!スポーツ選手がダブルワークの仕事を辞める時


スポーツ選手として競技を続けながら、生活のため、競技資金を稼ぐために働くダブルワーク。両立が難しく仕事を変えようと思った時、どのように退職の手続きを取ったらいいのでしょう。競技生活を応援してくれた職場に失礼にならない退職の仕方を考えます。

スポーツ選手がダブルワークを辞める時期とは

20170213_176_02

スポーツ競技を続けながら、生活費や競技費用を稼ぐためのダブルワークで長年働いていた仕事を退職しようと決意する時、どんなタイミングで告げ、どのように退職すればいいのでしょうか。海外遠征で仕事を長いこと休んだり、競技中の怪我で長期間シフトに入れなかったりすることがあっても、暖かく応援してくれた職場の人たち。失礼な辞め方をしては、恩を仇で返すようなものですから、きちんと手続きをしたいですね。

スポーツ選手が仕事を辞める時とは、どんなケースが想定されるでしょうか。

  1. プロ契約の話があり辞める
  2. 競技生活一本に絞るために辞める
  3. 競技と仕事の両立が厳しいために転職する
  4. 引退を考えていてセカンドキャリアにつながる仕事に転職する

プロ契約の話が出ており、今後は生活費を稼ぐ必要がなくなるので仕事を辞めるという場合、正直にそのことを伝えましょう。プロ契約が結ばれたら、マスコミなどを通して皆が知るところとなりますから、隠しておいても意味がありません。また、長年応援してきた職場の同僚が、ついにプロ契約となればきっと皆喜んで送り出してくれるでしょう。
今が競技生活で一番充実している時期、あとひと踏ん張り頑張りたい…。あるいは、今が選手として生き残れるかどうかの崖っぷち…。競技一本に絞って頑張ってみたい。そういう場合も、正直に話しましょう。どれだけ今まで頑張ってきたかがわかるので、快く送り出してくれるはずです。
転職を考えての退職は、職場との関係性によって伝え方を考えてみるといいかもしれません。正直に話したことで、勤務時間や待遇を今より良くしてもらえ、退職せずに済んだという場合もありますが、逆に今まで応援してきたのに…と微妙な雰囲気で退職まで過ごしたという例もあります。

勤務先に退職を告げるタイミングは

20170213_176_03

仕事を辞める場合、こちらの都合ばかりを考えて強引に辞めるのでは、職場の方に迷惑をかけてしまいます。どういう時期が辞めるタイミングとしてはいいのでしょうか。まず、その職場が一番忙しい時期に入るタイミングで退職を言い出すのは、迷惑をかけてしまうため避けたほうがいいでしょう。繁忙期に入る前、退職者の代わりを採用できる期間を考えて少なくとも1ヶ月前までには告げるべきです。また、新卒採用が終わったばかりの時期や中途採用が終わったばかりの時期も迷惑をかけてしまう可能性が高いです。定期採用の時期がわかっているのなら、その前に退職を告げて、自分の分も増員計画に入れてもらえるくらいがいいでしょう。
アルバイトの場合も、クリスマスや年末年始など、繁忙期や仕事に入れるスタッフが少なくなる時期に退職が重なるのでは、職場も困ってしまうでしょう。どうしてもその時期に辞める場合は、求人をして代わりのスタッフを採用し、現場に慣れる程度の期間を考えて早めに退職の意思を告げましょう。

退職する時の意向の伝え方

20170213_176_04

正社員で仕事を辞める時は、白い封筒に「退職届」と書かれた封筒を突然出す…これはテレビドラマの見すぎです。
まず、自己都合で退職する場合、上司に口頭で退職の意思を伝えましょう。その後正式な退職届を出します。一般的に、退職の意思を告げるのは遅くとも1ヶ月前までとなっています。しかし、これは法的なしばりがあるわけではないのです。労働基準法は基本的に労働者の権利を守ろうとする法律なので、労働者側が退職を示す時期については規定されていません。
一方、民法第627条を見ると、「期間の定めのない雇用の解約の申入れ」という条項があり、「期間の定めのない雇用契約については、解約の申し入れ後、2週間で終了する(月給制の場合は、当該賃金計算期間の前半に申し入れる)」とありますので、法的には14日前まででも問題ないとも読むことができます。
いずれにせよ、14日前、あるいは1ヶ月前に辞めることを報告しても、急すぎるという印象を持たれる可能性があります。職場の様子を一番理解しているのは退職する本人ですから、早い段階から上司に口頭で退職の旨を告げ、1ヶ月前までを目安に正式に退職届を提出するようにしましょう。

退職が決まったらやっておくこととは

ビジネスシーン

社会保険や税金のことを調べておく

短時間のアルバイトでなければ、働いていた会社で厚生年金や健康保険に加入していたはずです。退職してしまうと、厚生年金は国民年金に切り替える必要があり、健康保険も国民健康保険に切り替えなければなりません。退職したらすぐ手続きができるよう調べておきましょう。また、所得税については、その年の途中で退職して再就職しない場合は、年末調整を受けられないので、自分で還付申告をする必要があります。今まで会社任せだったことを、自分でやれるよう調べておきましょう。

しっかり引き継ぎ、残りの時間を誠実に仕事する

「立つ鳥跡を濁さず」といいますが、退職が決まったからといって、適当な仕事ぶりになってしまうのはNG。しっかりと引継書などを用意し、最後まで誠実に後任の人への引き継ぎを行いましょう。

自分の机やロッカーの片づけ

オフィスワークの場合、自分の机やロッカーの片づけをします。私物は持ち帰り、勤務先から借りていたものは返却するように仕分けしておきます。退職日当日に私物を全部持ち帰るのは大変なので、少しずつ持ち帰るようにしましょう。

失業保険の手続きを調べておく

在職中、雇用保険が支払われていたら、失業保険の受給ができます。正社員であれば雇用保険に加入しているはずですし、アルバイトでも1週間に20時間以上働いており、雇用期間が1ヶ月以上であれば雇用保険への加入義務があります。給与明細で雇用保険料の引き落としがあれば、給付対象となりますので調べておきましょう。失業保険をもらうためには、退職したら離職票をもらい、それを持ってハローワークへ手続きに行かなければなりません。その手順も確認しておきましょう。

有給休暇の消化

有給休暇が余っていたら、業務に差しさわりがない時を選んで消化していきましょう。有給休暇は労働基準法第39条で保証されているものです。退職する場合でも、消化することができます。

退職日当日にしておくべきこととは

20170213_176_06

退職日当日はどのように過ごしたらいいのでしょうか?
まず、勤務先に返すもの、勤務先から返してもらうものを挙げます。

退職日当日に勤務先に返すもの

  • 社員証IDカード、会社やロッカーの鍵など
  • 健康保険証(加入していた場合)
  • 制服や作業着
  • 名刺
  • 会社から借りていたPCや携帯電話
  • 支給済通勤交通費から退職後の金額分を返金

退職日当日に勤務先から返してもらうもの

  • 雇用保険被保険者証や年金手帳
  • 源泉徴収票
  • 年金手帳

離職票は退職日当日にはもらえません。後日発行して郵送されます。いつ頃もらえるのか、担当者に確認しておくといいでしょう。

勤務先でお世話になった人たちへの挨拶

挨拶は直接会って伝えるのが一番ですが、離れた店舗の人など直接会えない人にはメールでもいいのでお礼を伝えましょう。退職理由はわざわざ伝えることはなく、「一身上の理由で」としてもいいのですが、スポーツ選手としてこれからも応援してほしいと思うのであれば、「競技生活に専念すべく…」と添えてもいいでしょう。

まとめ

スポーツ選手がダブルワークの仕事を辞める際、気を付ける点などを紹介しました。スポーツ選手かどうかは関係なく、社会人として誠実な態度で退職の日を迎えたいものです。その誠実さが、競技を頑張る姿に重なって、今後も応援してくれることになるでしょう。

参考URL

関連記事