言葉遣いで印象が変わる!ビジネス枕詞を使いこなしデキる大人に


ビジネスでも、 スポーツと同じように円滑なコミュニケーションが大切です。時に、社内外の相手に対し、言いにくいことを伝える場面も出てきます。そんな時に役立つのが「ビジネス枕詞」。これを自在に使えるようになると、コミュニケーションを円滑に進められるようになります。

円滑なコミュニケーションのためのビジネス枕詞とは?

ビジネスの現場で評価される人は、円滑なコミュニケーションを取ることができています。これは、スポーツ競技にも通じるものがあります。チーム競技では、チームメイトとのコミュニケーションが大切なのはもちろんですが、個人競技でも監督やコーチ、スタッフとのコミュニケーションが円滑にできなければ、競技の成績にも影響がでてきます。
ビジネスの世界はとてもシビアで、部下に厳しいことを言ったり、上司との意見の食い違いで苦労したりすることもあります。また、社外でも、取引先に無理を承知で依頼しなければならなかったり、あるいは先方の熱意が伝わっていても上司の判断で断らなければならなかったりという場面に遭遇します。
こういった、「言いにくいことを言わなければならない場面」での言葉選びはとても大切です。例えば、「見積書を明日までに提出してほしい」という依頼も、言い方ひとつで「困っているようだから、なんとかしよう」と思ってもらえるか、あるいは「顧客だからといって、上から目線の命令口調で不愉快だな」と思われるかで、相手の対応もガラッと変わります。
ここで、役立つのがビジネス枕詞です。ビジネス枕詞を会話の最初に挟み込むだけで、相手の受ける印象が変わり、ビジネスでのコミュニケーションがとても円滑に進みます
ビジネス枕詞を学んで、セカンドキャリアに役立てましょう。

相手に依頼をしたい場合はこのビジネス枕詞を使う

相手に依頼をする際の言葉遣いは、一歩間違えると命令口調に聞こえてしまいます。特に、社外に対しては、こちらが顧客の立場の場合、相手にとっては強制的な命令と取られかねません。依頼するためのコミュニケーションは、意外と難しいものなのです。「お願い」が「命令」や「強要」の印象を帯びないようにするための枕詞を紹介します。

文例

 

  • お手数ですが、書面にサインをお願いします。
  • 恐れ入りますが、しばらくお待ちいただけますでしょうか。
  • 大変恐縮ですが、お時間のある時にご確認いただけますでしょうか。
  • 差し支えなければ、ご連絡先をお教えていただけますか。
  • ご面倒をおかけしますが、ご確認よろしくお願いいたします。
  • 私事で恐縮ですが、〇月〇日にお休みをいただいてよろしいでしょうか。
  • ご多忙中とは存じますが、期日までにご確認をお願いいたします。
  • ご足労をおかけしますが、来週お待ちしております。

また、この場合は「命令」と取られないように、語尾にも気を遣いましょう
「~してください」は、有無を言わさぬ命令口調にも聞こえます。このような場合、「~してもらえないか」というような、相手にYES・NO の選択の余地を残せる問いかけ調にすることで、よりやわらかい印象になります

誤解のないようにはっきりと、でもやわらかく断るビジネス枕詞

依頼と同様、断りのコミュニケーションも難しいものです。きちんと断らないと相手に誤解を与え、後々トラブルになりかねません。しかし、はっきりとした断りというのは、伝えにくいものです。そんな時にも、ビジネス枕詞は役に立ちます。ビジネス枕詞を加えることで、断らなければならないことを、こちらが残念に思っている、申し訳なく思っているということが相手に伝わります。

文例

 

  • 大変残念ですが、今回は見送らせていただきます。
  • 申し訳ございませんが、ご期待には添えかねます。
  • 失礼とは存じますが、欠席させていただきます。
  • せっかくですが、今回はご遠慮させていただきます。
  • 大変有り難いお話ではございますが、ご辞退させていただきます。
  • 大変申し上げにくいのですが、お受けすることはできかねます。
  • ご期待に添えず申し訳ございませんが、ご理解ください。
  • 力不足でお役に立てず、誠に申し訳ございません。

この文例をよく見ると、「今回は」と使っているものがあります。「今回は」を毎回多用するのはかえって胡散臭いですが、実際に「いつもなら可なことが、今回は残念ながら不可」という場合は「今回は」を使うことで、次に期待できる印象を与える効果があります。

相手の顔を立てつつ、反論や意見を伝えるビジネス枕詞とは

ビジネスの場面で上司や取引先の言うことに反論したり、別の意見を伝えたりすることは、なかなか勇気が要ります。今の言葉や考えを否定はしても、相手自体を否定しているわけではない……相手の顔を立てて、それをうまく伝えられる上手な否定の仕方を覚えておきたいものです。否定のビジネス枕詞を紹介します。

文例

  • 確かにその通りでございますが、このようなえ考え方もあるのではないでしょうか。
  • ごもっともなご意見ですが、今回のケースには合致しないのではないでしょうか。
  • おっしゃる通りですが、今回に限っては少々違うようです。

文例でもわかると思いますが、否定する場合、一旦相手の言うことを受け入れた後、「例外もあるのではないか」「今回は違うのではないか」と断定表現ではなく、問いかけの形を取ることで、相手を完全否定せず、相手の顔を立てることになります。

 

他にもある!万能なビジネス枕詞でデキる大人に

依頼や断りの否定表現以外にも、普段のビジネスコミュニケーションで使えるビジネス枕詞はいろいろあります。ビジネスだけでなく、日常で目上の人とのコミュニケーションなどで使えば、印象もよくなるはずです。万能なビジネス枕詞を覚えて、公私ともにデキる大人になりましょう

恐れ入ります、恐縮です

  • 恐れ入りますが、どうぞよろしくお伝えくださいませ。
  • 恐れ入りますが、お断りさせていただきます。
  • お忙しいところ、恐れ入ります

このように、「恐れ入ります」は依頼にも断りにも、お礼にも使える万能ビジネス枕詞です。「恐れ入りますが」を最初につけることで、こちらの恐縮している気持ちが伝わり、相手の受ける印象をやわらげてくれます

 同じように、「恐縮です」も万能に使えます。

  • 大変恐縮ですが、期日までに納品をお願いできますでしょうか。
  • 貴重なお時間をいただきながら恐縮ですが、今回は見送らせていただきます。
  • わざわざお越しいただき、恐縮しております

おかげさまで

「おかげさまで」は、お礼や報告に使える万能ビジネス枕詞です。全員の協力で成し遂げた時はもちろんですが、自分ひとりの力で達成したことだったとしても、頭に「おかげさまで」を加えることで、周囲の人に感謝する気持ちを忘れない人物としてよい印象を与えることができます。

  • おかげさまで、盛況のうちに終えることができました。
  • おかげさまで、無事に完成いたしました。

まとめ

ビジネス枕詞は、ビジネスでのコミュニケーションを円滑にします。これらの枕詞を覚えて日常生活、そして競技生活で活用できるようになれば、周囲の印象がよくなり、あなたを応援してくれる人が増えるかもしれません。

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