ビジネスやスポーツで役立つ!人を成長させる「PDCA」とは


あらゆるスポーツにおいて、選手は練習や試合前に「今日はどんな目的をもって練習(試合)に臨む」のか計画を立て、終了後は「今日の練習(試合)のここが良かった or 良くなかった」など、その結果を振り返ることが必要です。業務を改善する手法の一つでもある「PDCAサイクル」は、“計画~実行~評価~改善”の4プロセスをどんどん回すことで仕事が円滑に進むようになるとされ、ビジネスの現場でも支持されています。 今回は、「PDCAサイクル」がなぜ競技の上達や人の成長を促すのかについて紹介します。

 

P = 計画(Plan)を立てて、今やるべきことを明確にしよう

まずは、「PDCA」それぞれのアルファベットが何を意味しているか整理しておきましょう。

Plan:プラン(計画)

目標を設定し、達成するためには“今”何をするべきかを考えましょう。ぼんやりと計画するのではなく、具体的なプロセスを組み立ててください。そのためには、スポーツでは5W1H「いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)何を(What)、なぜ(Why)、どうやって(How)」、ビジネスでは5W2H「5W1H+いくらで(How much)」を意識することが大切です。

スポーツの例

目標達成のためにすべきこと:次の試合に向け、前回のタイムを更新するためインターバルトレーニングを行う。
いつ(When):毎週水曜と土曜
どこで(Where):公園の400m周回コースで
誰が(Who):チームメンバーと一緒に
何を(What):800m×10本のインターバル走
なぜ(Why):スピードを上げ、心肺機能を高めるため
どうやって(How):毎回タイムと心拍数を計測して記録する

ビジネスの例

目標達成のためにすべきこと:年末商戦に向け、会員数を増やすためキャンペーンサイトを立ち上げる。
いつ(When):12月までの〇ヵ月間
どこで(Where):自社のWebサイト
誰が(Who):広報課、パートナー企業
何を(What):キャンペーンサイトの制作
なぜ(Why):会員数を増やすため
どうやって(How):メルマガとSNSで告知する
いくらで(How much):△万円

 

D = 計画した内容を意識しながら実行(Do)しよう

Do(実行)

上記で設定した計画(Plan)に沿って実行(Do)してみましょう。ここでも「何となく」実行するのではなく、計画した内容をしっかりと意識することが重要です。上記のスポーツの例であれば「タイムや心拍数、距離」、ビジネスの例では「アクセス数やSNS上でのイイネ数」など、数値で記録することで成果を可視化しておきましょう。

PDCAサイクルを回すうえでは、「精一杯努力した」「上手にできた」「喜んでもらえた」といった個人の感想をはじめとするあいまいな評価軸は、計画前後での違いや比較が難しいため、なるべく使わないようにします。

 

C = 数値を見て、結果を客観的に評価(Check)しよう

Check(評価)

計画(Plan)に沿って実行(Do)して出た結果をもとに、「今回の計画が正しかったか」「目標にどれだけ近づけたか」を評価(Check)しましょう。結果を数値で記録しておくことで客観的かつ具体的な検証ができ、正確な評価が可能になります。

スポーツの例

◎客観的な評価:毎週2回のインターバル走を行ったことで走力がつき、800mインターバル走のタイムがXX秒縮まり、心肺機能が高まったことから最大心拍数もXX下がった。
△主観的な評価:毎週同じメンバーで走りこんだことで、モチベーションを維持することができた。

ビジネスの例

◎客観的な評価:キャンペーンサイトがSNSで拡散され、FacebookでXXXイイネ、TwitterでXXXRTされた。その結果、自社サイトのPVが先月よりもXX%増加し、メルマガ会員もXXX人増加した。
△主観的な評価:斬新なアイデア、かつデザインもスタイリッシュだと、社内・社外ともに評判が良かった。

 

A = 計画を見直して改善(Action)し、次の計画を立てよう

Action(改善)

評価(Check)から見えてきた新たな課題や解決方法、成功した理由や失敗の原因などを振り返り、計画を見直して改善(Action)し、次の計画(Plan)を立てます。同じ計画をそのまま続行するのか、一部変更して続けるのか、もしくは全く異なるものに切り替えるのか。更なる飛躍へとつなげられるよう計画し、どんどんPDCAサイクルを回していきましょう。

スポーツの例

効果が見られた週2回のインターバル走は継続しつつ、オーバーワークからの故障を防ぐため、ストレッチを取り入れるようにする。

ビジネスの例

〇ヵ月後に新たなキャンペーンサイトを立ち上げる提案をする。また今回の施策で増えたXXX人の新規メルマガ会員に向けてフォローメールを送って、会員離脱を防ぐ。

 

スポーツの現場で活きるPDCAサイクル

成果が出るまでがむしゃらに頑張る、数をこなせば何とかなる。このような仕事や練習方法が活きることもありますが、あまり効率的とは言えないでしょう。私たちの時間や体力には限りがあります。計画して実行し、また計画して実行し…といった繰り返しだけでは、計画が正しいのかどうか気づくのに遅くなってしまい、特にアスリートにとっては致命的になりかねません。そこで、以下のようなPDCAサイクルシートを活用して、PDCAそれぞれの具体的な内容を書き起こしてみましょう。

 

PDCAサイクルの考え方のひとつに、らせん状にクルクル回転しながら上昇する「スパイラルアップ」という言葉があります。これをスポーツの現場で例えるなら、結果を正しく検証することで計画の小さなズレもその都度修正でき、練習(試合)の質を上げ最短ルートで成果を出していけば、比較的短い期間で大きな結果を得られるだろう、ということになります。

 

まとめ

当たり前のように思いがちなPDCAサイクルの考え方ですが、しっかりと振り返りができていない人は意外と多いもの。さらに、ビジネスやスポーツの結果を「スパイラルアップ」させるためには、継続が欠かせません。ただ淡々と計画をこなすのではなく、評価・改善を意識できるように、さっそく今日からPCDAサイクルを実践してみましょう!

PDCAサイクルシートのダウンロード

 

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