スポーツ選手が身につけておくべき「タイムマネジメント」とは?


日本語で“時間管理”と訳されることも多い「タイムマネジメント」。元々はビジネスシーンでよく使われている言葉ですが、目標達成のために時間を管理することは、スポーツの世界でも非常に重要です。今回は、スポーツ選手が身につけておきたい「タイムマネジメント」のスキルと、その具体例をご紹介します。

 

ただ単にスケジュールや時間を管理しているのではない!

「マネジメント」という言葉を聞いて、スポーツ選手の練習内容や著名人のスケジュールや仕事内容を管理する「マネージャー」の存在を思い浮かべた方がいるかもしれません。それもそのはず、元々「マネジメント」という言葉には、“経営や組織を管理する”という意味があります。

ただし、今回お話する「タイムマネジメント」とは 、ただ単にTo Doリストやスケジュールが滞らないようにするだけの意味ではありません。仕事や競技における目標達成のためにプロセスを練り、今やるべきタスクを選び、それを効率よく進める。つまり、設定した時間内で最大の成果を出すための計画を立てることが重要なのです。

 

行き当たりばったりは時間のムダ!

一生懸命努力しているのに、なかなか結果がでない。タスクが多すぎて時間が足りず、あらゆることが中途半端に終わってしまう。このような経験を繰り返している人は、時間が管理できていないのではなく、行動そのものが管理できていないのかもしれません。

限られた時間の中で結果を出すために、行き当たりばったりで進めることほどムダなことはありません。最短距離で目標へたどり着くためのアプローチを考え、やるべきことを選んで計画通りに実践する、タイムマネジメントのスキルが求められるのです。

 

タイムマネジメントを成功させる4つのSTEP

あらゆる人へ平等に与えられた24時間365日という時間をいかに工夫して、効率よく使うのか。タイムマネジメントを成功させるために何をすればよいか を、スポーツの例を挙げてご紹介します。

STEP1:目標を具体的に数値化して設定する

自分がいつまでにどうなりたいのか、具体的な数字と目標を設定します。
例)2年後の日本陸上競技選手権で入賞する

STEP2:改善点を把握・分析しリスト化する

現在の状況を客観的に洗い出し、改善点をリストアップ。周囲の意見も積極的に取り入れましょう。
例)① レース後半で抜かれることが多い → 持久力を強化する
  ② 故障が多く、試合前に十分な練習ができないことがある → メンテナンスを徹底する
  ③ 疲れると体幹がぶれ、フォームが崩れる → 正しいフォームを意識する

STEP3:リストの中から優先順位を決定する

STEP2で挙げたリストの中から重要度・緊急度が高く、かつ、すぐに実践できる課題を洗い出します。
例)① 持久力の強化:自転車・水泳など持久力がつくトレーニングを始める
  ② メンテナンス:練習後のストレッチと筋トレ強化、専門家の治療を受ける
  ③ 正しいフォーム:練習中に動画を撮影し、自分の目で確認する

STEP4:行動計画を作成する

STEP3で決めた内容の具体的なスケジュールを立て、実行に移します。まずはすぐできることから始めて、将来的に実現させたい大きな目標を目指すのがよいでしょう。
例)① 持久力の強化:練習場に自転車で通うなどのクロストレーニングを始める
  ② メンテナンス:専門家にストレッチや筋トレのスケジュールを組んでもらい実践する
  ③ 正しいフォーム:疲労が溜まっている状態の練習動画をスマホで撮影してもらう

 

大きな目標に向け、時間を細分化して計画を立てる

“2年後の日本陸上競技選手権で入賞する”といった大きな目標のために、“まずは明日、何をすれば効率的に目標に近づけるか”をきちんと計画して実行する。この視点が、タイムマネジメントを成功させるためにはとても重要になります。

つまり、大きな目標を「日/週/月/年単位」で分割して考えることで、無理のない行動計画を立てることができます。例えば、毎日のストレッチを怠らず、毎週のトレーニングをより効果的な内容に変えることで、1か月後に改善の兆しが見られるでしょう。努力を続ければ半年後には強化メンバーに選出され、1年後にはBest16に入ることができ、2年後に入賞の夢が叶うかもしれません。

また、以前「ビジネスやスポーツで役立つ!人を成長させる『PDCA』とは」でも紹介した「計画 → 実行 → 評価 → 改善」の4プロセスを意識し、常に目標を自分の限界よりも少しだけ上に設定して計画を修正し続けることで、さらに成長サイクルを加速させることができるでしょう。

 

まとめ

時間を管理するだけではなく、行動も管理する。 これがスポーツやビジネスにおいて、設定した時間内で最大の成果を出すための重要なヒントになります。タイムマネジメントを意識して行動している人・していない人を比べると、1年も経てばその結果に大きな差が生まれてしまうでしょう。ぜひあなたも実践してみてくださいね。

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