5つの「ライフスキル」でダブルキャリアを実現させよう!


近年、日本のビジネスシーンにおいて「スキル」という言葉が頻繁に使われています。みなさんも、「ヒューマンスキル」や「スキルアップ」などの用語は既にご存知かもしれませんね。同じく、スポーツや教育の現場でも「ライフスキル」を身につけることの必要性に注目が集まっています。今回は「ライフスキル」が具体的にどのような能力を意味し、身につけることでどのようなメリットが得られるのかについてご紹介します。

 

「スキル」とは努力や経験で獲得可能な能力

スキル(skill)とは「技能・能力」のことを指し、持って生まれた才能というよりはむしろ、練習や訓練など自分の努力・経験で後天的に身につけた能力という意味を含んでいます。

例えば「ビジネススキル」には、業務処理能力や課題解決力、コミュニケーション能力などが含まれます。これらは、生まれ持った素質に加えて、専門知識・実務経験・人間関係の築き方など、自分次第で後から獲得することができる技能がほとんどです。

 

スポーツ・教育の現場で注目されている「ライフスキル」

「ライフスキル」とは、世界保健機関(WHO)が「日常の様々な問題や要求に対し、より建設的かつ効果的に対処するために必要な能力」と定義しており、根本的な人間教育・開発の視点から、世界・国レベルでその必要性が認識されています。

分かりやすく言うならば、日々の生活を送る中で、自分の意思を持ちながら良い人間関係をつくり、正しい判断をしながら自分の考えをうまく伝え、健康的に解決するために必要な「生きるための能力」と言い換えることができるでしょう。

WHOは、ライフスキルにおいて最も重要な項目として、以下の10項目を挙げています。

① 意志決定 
② 問題解決 
③ 創造的思考 
④ 批判的思考 
⑤ 効果的コミュニケーション 
⑥ 対人関係 
⑦ 自己認識 
⑧ 共感性 
⑨ 感情対処 
⑩ストレス対処

それでは、上記WHOが挙げた10項目を“互いに補完しあう5つのライフスキル”へと再区分し、その能力をスポーツの現場でどのように活かしていけばよいか、ご紹介しましょう。もちろん、ビジネスの現場でも大いに役立ちますよ。

意志決定と問題解決スキル

  • 意志決定スキル:全体を見てベストと考えられる方法を判断し、自らが選択して実行する能力。
  • 問題解決スキル:因果関係から問題点を発見してトラブルを推測し、原因を見極められる能力。

「自分のことは自分で決める」のが意志決定スキルです。自らがベストの方法を選択するためにも、原因を正しく見極めながら問題を解決することがとても重要です。

<例>膝の故障原因がフォームの乱れから来ていることを推測し、コーチにフォーム修正の練習プログラムを組んでもらうよう依頼する。

創造的思考と批判的思考スキル

  • 創造的思考スキル:問題発生時に様々な解決法を考え、未経験でもアイデア豊富に柔軟な対応ができる能力。
  • 批判的思考スキル:目まぐるしく入ってくる情報や経験を客観的に分析する能力。別名:クリティカル思考。

インターネットやSNSの普及により、私たちが一日に触れることになる情報量は爆発的に増えています。これらを鵜呑みにせず、自分のアタマで判断・評価することで、目標達成のために適切かつ客観的な判断が行えるようになります。

<例>インターネット検索で知った膝の治療法をそのまま信じ込むのではなく、専門家の意見を聞くなど情報の真偽を確かめてから実践する。

効果的コミュニケーションと対人関係スキル

  • 効果的コミュニケーションスキル:人をコントロールしたり、されたりすることなく、人と上手に付き合える能力。
  • 対人関係スキル:良好な人間関係を好ましい方法で作り、維持できる能力。

あまり気が乗らない誘いを断ったり条件を交渉したりするなど、自分を積極的に表現する(アサーティブ)ことで自分を大切にし、同時に相手も大切にできるように。人との良い関係性を維持するために必要なスキルです。

<例>メンバーから威圧的な態度を取られたとき、相手を不快にさせないよう配慮しながら自分の意思を伝え、お互いにとっての最適解を見つけるようにする。

自己認識と共感性スキル

  • 自己認識スキル:自分の長所や短所などを認識し、プラスイメージにとらえることができる能力。
  • 共感性スキル:人の意見や感情、立場や気持ちを「そのとおりだ」と肯定的に感じとれる能力。

自らの短所を受け入れることができると、自分と違う他人の価値観や性格に対しても「人は人」と捉えられるようになり、他人を思いやれるようになります。

<例>試合でミスをした仲間に対し「彼のせいで負けた」とネガティブな感情を持つのではなく、「もっとフォローできていたらミスを防げたはずなので、次は気をつけよう」と前向きに捉えるようにする。

感情対処とストレス対処スキル

  • 感情対処スキル:自分や周りの人の不安・喜怒哀楽を認識し、苦しい状況下でも適切にコントロールできる能力。
  • ストレス対処スキル:ストレスが自分へどう影響するのかを知り、自分にあったストレス解消法を探し出す能力。

怒り、悲しみ、不安、恐怖などを感じたときは、感情的にならないよう意識し落ち着いて人に伝えてみましょう。ストレスを感じたときは、ライフスタイルや環境などを変えて対処しましょう。

<例>「膝の治療が思うように進まず、毎日不安で仕方がない」という気持ちを、感情的にならないよう意識しながら正直にコーチへ伝える。

参考URL

まとめ

ライフスキルとは元々の性格を変えるものではなく、より自分らしく生きるために必要な能力です。もし、日々の生活で辛いことやストレスを感じることがあれば、これら5つのライフスキルを思い出してみてくださいね。

関連記事