「ライフラインチャート」を使って、MYキャリアを振り返ろう


就職活動を進めるうえで、欠かすことのできない自己分析。自分の強みや行動パターンを把握するには、過去を振り返ることが一番の近道です。この世に生を受けてから今日に至るまで、自分はどんな道を通ってきたのか。それを手軽に可視化できる「ライフラインチャート」というグラフについてご紹介します。

 

パソナのキャリアデザイン講座でも使われているライフラインチャート

ライフラインチャートは、一般企業の研修やパソナのキャリアデザイン講座でも使われている、ポピュラーな自己分析ツールです。縦軸に自分が感じる満足度(充実度)、横軸に時間軸(過去の年齢)を設定し、これまでの歩みを曲線(ライフライン)で描いていきます。こうして自分の感情の揺れ動きを可視化することで、どんなときに自分が満足するのか、反対にモチベーションが下がるのかを客観的に見ることができます。

STEP1:まずは、ライフラインチャートに必要な材料を準備する 

ライフラインチャートの作成に必要な道具は紙とペン、たったそれだけです。そして、一番肝心なのはチャート作成前の準備。自分の記憶をたどり、以下の要素を書き出してみてください。

自分にとって大切なできごと/転機となったできごと

入学/卒業/受験/就職/転勤/退職/転職/交際/失恋/結婚/離婚/出産/引越/独立/旅行/試合/入院など
→ このほかにも、自分に影響を与えた社会的なできごと(自然災害、事件など)があれば書き出しましょう。

影響を受けた人

家族/親戚/友人/恋人/恩師/知人/先輩/後輩/同期/同僚/上司/スポーツ選手/有名人など
→ 自分に強烈な影響を与えた人を思い出してみましょう。

影響を受けた言葉・本など

→ 自分が大事にしている言葉や、印象に残っている本との出会いも大切なポイントです。思い出せる範囲で、どういう本だったかを書き出してみましょう。

STEP2:書き出した内容をもとに、成功と失敗を振り返る

次に、書き出した内容をきっかけにして、自分が嬉しかったこと(成功)と悔しかったこと(失敗)に目を向けてみましょう。ここで重要なのは、あくまで主観を大事にすること。たとえば「全国大会で優勝」など、一般的に見れば幸福な体験であっても、自分の実力を出せなかった、大きなミスをしたなど、自分が満足できなかったのであれば、正直にそれを書いてください。

そしてもう一つ重要なのは、過去の失敗や悲しい経験を認めることです。辛い作業だと感じるかもしれませんが、がんばってください。ここをしっかり掘り下げることで、自分をより深く知ることができます。

STEP3:成功と失敗を大まかに数値化する

続いて、STEP2で書き出した成功、失敗について、大まかに数値化します。たとえば
●「結婚した」→ プラス80点
●「ケガで試合に欠場した」→ マイナス50点
●「就職がなかなか決まらない」→ マイナス70点
などです。ここでは、感情の浮き沈みを可視化することが目的ですから、あくまで大まかな数値でかまいません。

STEP4:グラフを作成する

いよいよグラフの作成です。STEP1~3で書き出した内容をもとに、フリーハンドで曲線を描きましょう。なお、時間軸のスタートは、0歳でなくても構いません。自分が書きたい年齢を設定してください。

 

完成したグラフを見て振り返る

最後に、グラフに記された曲線を振り返りましょう。注目すべきポイントは次の通りです。 

● 曲線が上がっている時期

「なぜ満足していたのか」…今の自分が求めていることがわかる

「長年の努力が実った」「良い先輩に恵まれた」など、満足できた理由を考えてみましょう。その理由こそが、今の自分が求めている欲求かもしれません。

「どうして満足(成功)することができたのか」…自分の強みがわかる

「体調管理を万全にしていたから」「早い段階から準備をしっかり進めたから」など、成功要因を考えましょう。それはすなわち、自分の強みです。

● 曲線が下がっている時期

「なぜ不満だったのか(モチベーションが低かったのか)」…自分の弱みがわかる

「なぜ」を繰り返して自問自答することで、自分の弱みが見えてきます。

「その状況をどうやって乗り越えられたのか」…逆境に打ち勝つ行動パターンがわかる

逆境に打ち勝つための行動パターンを知る手立てになります。

 

まとめ

ライフラインチャートは、1枚の紙とペンさえあれば作成可能。納得できるまで何度も書き直し、自分と向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。しっかりとキャリアの棚卸しをすることで、おのずと具体的な将来のビジョンが見えてくるかもしれません。

 

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