ピンチを切り抜けるためのメンタルトレーニング「リフォーカス」


ミスをしてしまったり、予期せぬアクシデントが起きたりと、集中力が低下して十分なパフォーマンスを発揮できなかった経験はありませんか?そのような悔しい思いをしないためにも、気持ちを上手に切り替えるメンタルトレーニングのひとつ「リフォーカス」についてご紹介します。

リフォーカス(Re + Focus)で気持ちを上手に切り替えよう


リフォーカスとは元々、撮影した写真のピントを自由に変更できるカメラ機能のこと。それと同じように、メンタルトレーニングにおけるリフォーカスとは「再集中」などの言葉に言い換えることができます。ミスやアクシデントによって低下した集中力を回復させるテクニックで、アスリートのメンタルトレーニングにも取り入れられている手法です。ピンチになりそうな場面で上手にリフォーカスすることができれば、ミスの回避にもつながります。

 

信号法+切り替え動作のルーティンでリフォーカス!


では、具体的にリフォーカスとはどんなことをすればよいのでしょうか。メンタル面では信号法、行動面では切り替え行動のルーティン化が有効です。

信号法:「このままではピンチ!」という状況を信号の色で捉える

気持ちを切り替えたいとき、プレーに迷いが生じたときは、頭の中に黄色信号を思い浮かべます。大事なポイントは、「いま、自分はミスを犯しそうな危険な状態である」という意識をしっかりと持つこと。自分自身のメンタルの状態を冷静に把握することで、次にすべき行動を判断できるでしょう。リフォーカスが上手になってくると、わずかな黄信号の状態にも気づくことができ、さらにミスやアクシデント回避の精度が向上します。

切り替え行動:気持ちをリセットさせる行動をルーティン化する

もうひとつリフォーカスに効果的なのは、切り替え行動です。まず基本は、深呼吸。息を吐く動作には、副交感神経をはたらかせ、気持ちを鎮める効果があります。他にも、帽子をかぶりなおしたり、肩を回したりといった動作もオススメ。こういった切り替え行動をルーティン化して気持ちを切り替え、安定したプレーにつなげましょう。あるいは、空やボール、グラブなどの一点を見つめて気持ちを集中させるのも効果的。これを「フォーカルポイント」といい、ある一点を見ることで気持ちを集中させ、リフォーカスにつなげます。

 

リフォーカス+セルフトークでさらに効果アップ!


リフォーカスの効果をさらに上げるために効果的な手法が「セルフトーク」です。通算173勝の成績を収めた元プロ野球選手の桑田真澄氏も、マウンド上でボールに向かって話しかけることで有名でした。「お前ならきっと三振を取れる!」「いまここで点を入れるぞ!」など、自らに語りかけ気持ちを鼓舞することで、よりいっそう集中力を高めることができるのです。こちらもぜひ、取り入れてみてください。

 

まとめ

黄色信号である状況に気づき、気持ちを切り替える行動を行う。とてもシンプルで簡単ながら、リフォーカスのもたらす効果はバツグンです。ピッチャーが投球前に帽子をかぶりなおしたり、サッカー選手がPK前に目をつぶって胸に手をあてたりする場面もよく目にしますよね。あれも、集中して気持ちを切り替えているのです。また、リフォーカスはスポーツだけでなく、ビジネスシーンでも応用できます。リフォーカスを活用できる場面は、日常のいろいろなところにもあるもの。ぜひ、活用してくださいね。