スピーチやプレゼン前にチェック! 人前で噛まずに話すための3つのヒント


人数や規模の大小関わらず、誰にでも人前で話す機会はありますよね。アスリートなら、試合前の意気込みを話すスピーチや試合後のインタビュー、ビジネスパーソンなら、商談やプレゼンのほか、会議や朝礼での発表といった場面も少なくないのではないでしょうか。そこで、緊張のあまりやってしまいがちなのが「噛んでしまう」こと。噛まないように意識すればするほど、口の動きが鈍くなって、さらに噛んでしまう…なんてことも。今回は、ここぞというシーンで失敗をしないための「噛まないようにする話し方」のヒントをご紹介します。

 

「噛む」ことのデメリットとは?

通常は、食べ物を咀嚼する意味の「噛む」が一般的です。しかし、言葉を言い間違えたり、途中でつかえてなめらかに話せなかったりすることを「噛む」と表現することがあります。これは、放送や演劇で演者がセリフをスラスラ言えなかった際に使う「セリフを噛む」という舞台用語で、それが一般社会において使い方が変化し、つかえてなめらかに言えていない=「噛む」として使うことが浸透したようです。

日常会話において「噛む」ことは誰でもしてしまうミスであり、さほど心配すべきことではありません。しかし、ビジネスの場面において何度も「噛む」ことは、言いたいことがうまく伝わらなかったり、緊張している様子が頼りなく見えてしまったりと、周囲からの評価を下げてしまうことにつながりかねません。自分の能力を最大限に発揮するためにも、スピーチやプレゼン、発表などが苦手な人は、以下を参考にして対策を練ってみてください。

 

その① 普段の言葉を使う

「噛む」ことには、緊張つまり心理的要因が大きく作用しています。従って、ストレスを減らすことが最も重要ですので、まずは使い慣れた「普段の言葉を使う」ように心がけてみましょう。

普段あまり使わないような言葉や、しっかりと意味を理解していない言葉を使おうとすると「上手に言えるかな」という不安が生まれ、その一瞬のためらいが「噛む」原因を招く結果に。また、原稿の丸暗記もリスクが高くなります。「書いてある通りに話さなければいけない」ことが精神的なプレッシャーとなり、それが緊張へとつながって「噛む」という悪循環に陥ります。話の流れや要点だけをまとめたメモなどを用意し、自分が普段しゃべっている言葉で話すことがポイントです。

さらに、普段から噛みやすい、技術的に発声が苦手な言葉をあらかじめ避けておくこともおすすめします。日常でも使いづらいと思っている言葉を使うことは、緊張する場面ではより「噛む」可能性が高まります。違う言葉で表現する工夫をしましょう。

 

その② ゆっくり話す

「噛まないように」ではなく「ゆっくり話そう」と意識を持つようにしてみましょう。噛み癖のある人は、つい早口になる傾向があります。早口になると思考と言葉の速度が合わなくなり、結果的に「噛む」ことにつながってしまいます。「噛みそうだな」と思ったら、深呼吸をしてリラックスし、いつもの2倍の時間をかけるつもりで話してみてください。相手も「丁寧に話してくれるな」と感じ、不快に思うことはないでしょう。

また、ゆっくり話すことは頭を整理しやすく、冷静に対応できるというメリットもあります。つい噛んでしまったとしても、言い直すべきか、そのまま進んでも問題ないかを焦ることなく瞬時に判断でき、ミスが広がるのを防ぎます。無駄に言い直すことで「噛んだ!」というイメージが増長されることもあるので、時には何事もなかったように進めることも、流れの中では重要な判断です。

 

その③ 「母音」に気をつける

最後は、技術面でのトレーニングとなります。そのトレーニングとは「母音」をしっかり発声することです。例えば、「効果的なトレーニング」という言葉を例にすると、「母音」は次の太字で表した部分です。

「kO U kA tE kI nA tO rE nI n gU」

この「母音」をしっかり発音するように意識すると、自然と話のペースが遅くなり、相手にとっても聞き取りやすい声となって届くことになります。さまざまな言葉でこの練習を繰り返すと、無意識でも「母音」をしっかり発音できるようになり、1つ1つの単語が明確に発音できるようになるでしょう。それが結果的に噛まないことにつながります。さらにトレーニングの際、口角を上げながら口をハキハキと動かすようにすると、より明瞭な発音になるので試してみてください。

これらは、滑舌を良くするトレーニングにも使われているので、一石二鳥の効果が期待できます。

 

まとめ

人前で噛まずに話すことは、ビジネスパーソンにとって重要なスキルです。なぜなら「しゃべるのが上手くなる」ということは、最終的に「相手に伝わりやすくなる」からです。苦手意識を克服するためにも、上記3つのヒントを意識しながら、ぜひ練習してみてくださいね。