スポーツ選手こそ知っておくべき!ネットリテラシー入門


今や、ほとんどの人がFacebookやInstagramなどのSNSを利用していますよね。インターネットやスマートフォンなどの普及による情報化社会の進展で、世界中のあらゆる情報を自由に取得して活用し、また自らの情報を多くの人に発信できる時代になりました。反面、その使い方を誤ると、個人情報の流出や著作権侵害などに繋がり、大きなトラブルへと発展するケースも増えています。そこで、注目されているのが「ネットリテラシー」です。これを詳しく知って、改めてSNSの使い方を見直してみましょう。

最近話題の「ネットリテラシー」とは?

「ネットリテラシー」とは、情報ネットワークを正しく利用することができる能力のことです。「リテラシー」とは、もともとは「識字能力」のことで、文字や言語に対する能力の意味です。それに「ネット」と付け加えることで、インターネットを使いこなす基本的な能力を指す言葉として「ネットリテラシー」が定着しました。分かりやすく言えば、インターネットを上手に使いこなすための知識のことです。つまり、インターネットの知識を正しく理解し、自分にとって本当に相応しい情報なのか図ること、不正なサイトや詐欺などに引っかからないための自己防衛能力も、「ネットリテラシー」として重要なこととされています。

よく「ネットリテラシー」は「ネットマナー」と勘違いされがちですが、「ネットマナー」はインターネットでの対人マナーのこと。少し前までは「ネチケット」と呼ばれ、ネットワーク上でコミュニケーションをとる上で必要とされる“エチケットやマナー”のことを指しており、「ネットリテラシー」を正しく利用することができる“能力”とは異なることを理解しておきましょう。

 

知らずに加害者になる可能性も?!

近年SNSでの不適切な投稿によって発生するトラブル、いわゆる「炎上」がよく話題になります。これも、この「ネットリテラシー」が低いままインターネットを利用し続けることで起こるトラブルのひとつと言えます。また、プライバシーの公開や個人情報の流出、著作権や肖像権の侵害、コンピュータ・ウイルス感染による迷惑メール送付行為など自らが被害を受けるだけでなく、故意でなくとも加害者になる可能性があることにも注意を向けなくてはいけません。

これらのトラブルを回避するためにも、日ごろから「ネットリテラシー」を磨きながら、対応力を備えておくことが必要です。

 

SNSやブログとの上手な付き合い方

多くのスポーツ選手にとって、新たなファンを獲得したり、たくさんの人と交流したりする上で、SNSやブログは欠かせませんよね。実は、「ネットリテラシー」は“情報を受け取る側”だけが身につけるべきスキルではありません。“情報を発信する側”にも必要な能力なのです。今後、どんなことに注意しながら発信して行けば良いのでしょうか。具体例を挙げながら考えてみましょう。

 

個人情報や著作権のあるものを許可なく載せてはダメ!

例え自分のファンであっても、個人が特定できるような顔写真や名前などを無断で掲載するのはNG。もちろん、偶然写りこんでしまったお客さんなどでも同様です。事前に本人の意思を確認して、許可が出た場合のみ使用できます。また、著作権のあるイラストや画像を著作者の許諾を得ないで使用するのは著作権侵害の違法行為です。こちらも使用する際は必ず、著作者の事前確認が必要です。

 

悪口や反論がやがて「炎上」へ

試合での興奮が冷めず、ついつい「怒り」の感情に任せて相手チームや選手の悪口を書いて衝動的にSNSやブログに投稿したり、自分や周囲に対しての悪意のある書き込みに感情的に反論してしまいそうになったりした経験がある人もいると思います。これが、最近よく聞く「炎上」へと繋がる大きな過ちです。

中国の北京航空航天大学の研究チームの調査で、中国のツイッターと呼ばれる「新浪微博(ウェイボー)」の投稿内容を、「悲しみ」、「嫌悪」、「喜び」、「怒り」の4つの感情に分類してそれぞれの影響力を調べたところ、最も広く急速に広がるのは「怒り」の感情だったことが分かったとされています。つまり「怒り」は急速に伝染し、それが集団感染という形で「炎上」へと発展し、自分に返ってきてしまうのです。

一度SNSやブログに投稿してしまったものを完全に消去することは不可能。自分の発言に責任を持てるかを冷静に判断してから利用するようにしなければなりません。また、「怒り」の感情だけでなくとも、誰かを傷つけたり不快にしたり、また誤解を与える内容ではないかを考えた上で慎重に発信しましょう。

 

断片的な情報が個人特定に繋がるケースも!

自分のことに関わらず知っておきたいのは、「小さな情報を繋ぎ合わせることによって大きな情報になる」と言うこと。顔写真や名前、性別、勤務先などを明かしていなくても、ニックネームや知人・友人の情報、近所の建物、よく利用する店、使っている交通機関など、断片的な情報を繋ぎ合わせると個人情報がある程度特定できるようになってしまうのです。それを悪用されてしまう可能性もあるので、「これくらいは大丈夫」との過信は禁物。少しでも個人が特定できるような投稿には、最大限の注意が必要です。

また、インターネットで拡散されている、情報源が不確かな噂話などを真に受けてシェアするのも止めましょう。結果としてデマを広めることになる恐れがあります。

 

まとめ

今の時代、自分自身やチームをアピールし新規ファンや観客動員を増やすためにSNSの活用はもちろん不可欠ですが、使い方を間違えると「炎上」してしまうことも。インターネットの特性をよく理解した上で、あなたやチーム・競技の魅力を発信し、ファンを増やすことに繋げられる”ツール”として上手に使い続けましょう。

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