Bリーグ・社会人駅伝etc. 「プロスポーツ」と「実業団」の違いって?


将来スポーツ選手を目指すとき、やはり一番気になるのは、その「収入源」。スポーツ選手といえども、収入がなくては安定した社会生活は送れません。スポーツを生業(なりわい)としている人には、大きく分けて2つのパターンがあります。それは、「プロスポーツ選手」と「実業団選手」です。それぞれ、どんな違いと特徴があるのでしょうか?

 

競技によって基準が異なる「プロ」

「プロスポーツ」とは、プロフェショナルスポーツ(professional sport)の略称で、一般には職業として行われるスポーツを指し、アマチュアスポーツの対語としても使われます。日本では野球やサッカー、相撲、ゴルフ、ボクシングに加え、2016年秋には男子プロバスケットボールの新リーグ「B.LEAGUE(Bリーグ)」が発足。人気スポーツがまた一つ、プロスポーツの扉を開けて話題にもなりました。

ただ、その「プロ」という概念が競技によって違うことは大きな注目点です。野球やサッカーのように、所属するチームから報酬を得られる人を「プロ」と言う場合もあるし、最低基準として「プロ」の資格を設けている競技も。それぞれ競技によって基準は異なりますが、いずれにしても競技を行うことで報酬や賞金などを受け取り、経済的な利益を得ることをプロスポーツと呼びます。

 

気になるプロスポーツ選手の収入源

これらのプロスポーツに所属する選手の収入源は大きく分けて2つあります。

年俸・賞金・契約金

野球やサッカーなどは「年俸制」が設けられており、1年単位で契約が交わされ報酬として受け取ります。選手自身の活躍によって、1年で大きく変動することも。また、テニスやゴルフ、ボクシング、競馬、モータースポーツなどは大会ごとに「賞金」が準備されていて、成績に応じてその「賞金」を獲得することで収入となります。特殊な例として、プロ野球の場合は入団の際、契約で定めた金額の「契約金」がもらえ、こちらも収入源のひとつとなります。

スポンサー契約料

企業が自社の知名度をアップさせたり、企業イメージを上げて信頼性を高めたりすることで安定した収益を得ることを目的として、スポーツ選手にCMへの出演や製品の使用、企業ロゴの着用などをしてもらう契約を結ぶことを「スポンサー契約」と言います。これらの契約した会社からもらう「契約金」も、大きな収入源に。人気選手ともなれば、この「スポンサー契約」が上記の「年俸」や「賞金」よりも、はるかに上回る収入源となる場合もあります。

プロスポーツ選手はより良い成績を収めることで、競技によっては億単位の年俸や賞金を獲得することができます。また、実力以外でもファンからの“人気”を得て、多くの「スポンサー契約」を結ぶことができれば、さらなる収入へと繋がっていくこともプロスポーツの魅力です。

 

プロスポーツの収益はどのように生まれているの?

では、そのプロスポーツ選手が所属する団体やチームはどのようにして収益を得ているのでしょうか。主な収益源は、① チケット収入 ② スポンサー収入 ③ グッズ収入 ④ 放映権収入の4つとなります。

収益構造は競技によって異なりますが、いずれも中心となるのは、チケット収入。なぜなら、競技会場への来場者が多ければその分グッズも売れる→観客数が多いことでスポンサーが付く→高い放映権料獲得へと繋がっていくからです。チケットが多く売れることで他の収入も一緒に伸びる傾向にあるため、チケット収入、つまり“観客を増やすこと”が最も重要視されます。団体やチームが人気選手を獲得するのは、このような収益構造が背景にあるからと言えるでしょう。

こうして生まれた収益を選手に分配し、より高いモチベーションで戦ってもらうことで良い成績へと結び付き、それが団体やチームに還元される。このようなサイクルがプロスポーツの特徴となります。

 

「実業団」と「プロ」の違いとは?

よく言葉は耳にするけれど、意外と知られていないのが、この「実業団」です。「実業団」とは、企業などに所属する社員で構成されたスポーツチームのことを指します。プロ野球なども、企業がチームを有して運営するという形式をとっていますが、「実業団」との違いはどこにあるのでしょうか。ポイントは、スポーツチームに属している選手と会社の関係性にあるようです。

「実業団」は基本的にチームを有する企業の社員が選手となるため、その企業とは雇用契約の関係となります。従って選手としての活動中はもちろん、競技引退後も一般の社員と同じく社業に従事するのが特徴です。

一方のプロチームの選手は企業との雇用契約はなく、選手として年単位で契約しています。契約が切れれば、その企業と選手は関係がなくなるのです。また「実業団」に所属する選手は、基本的には雇用契約にもとづく給料以外のスポーツ活動に関する報酬は受けない「アマチュア」であるのに対して、スポーツ活動により報酬を得るのが「プロ」であり、ある意味対極の存在と言えるかもしれません。

 

費用対効果が運営費の鍵

日本では現在、陸上や水泳、柔道、バレーボールなどが「実業団」のある競技として知られていますが、これらのチームを有するオーナー企業はどのようにして運営費を負担しているのでしょうか。

それは、チームが活躍することにより企業名が多く露出され、宣伝効果が出て企業の認知度やイメージアップに大きく貢献。結果的に企業自体への利益に繋がるという費用対効果を生み出すことで、運営費を確保するという構造になっています。この費用対効果が高い代表的なスポーツが、社会人駅伝やマラソンです。よくテレビ放送が行われる上、先頭に立てば企業名が映され続けることもあり、数多くのスポーツの中でも宣伝効果の高い競技と言えるでしょう。

 

まとめ

スポーツ選手を“職業”として目指すにはいくつか方法がありますが、「プロスポーツ選手」、「実業団選手」の2つを考えている人は多いかもしれませんね。競技によって異なることもありますが、それぞれの違いをしっかり理解して、実現に向けて日々の練習に励みましょう!

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