「スポーツツーリズム」で旅行がもっと楽しくなる!


 「スポーツツーリズム」という言葉をご存知でしょうか? “スポーツ×旅”を意味するこの言葉ですが、新たな潮流として定着し始めています。スポーツをする、または観るのが好き、旅行が好きという方は、この「スポーツツーリズム」をうまく利用すれば、今まで以上に旅行の楽しみ方、スポーツの楽しみ方が増えること間違いなし。旅行先での名所巡りだけでは物足りない人には、特におすすめです。

 

「スポーツツーリズム」とは?

現在、日本ではプロ野球やJリーグ、大相撲、ラグビー、ゴルフなどのスポーツ興行や、全国各地で開催されるマラソン大会など様々なスポーツが盛んに行われています。「スポーツツーリズム」とは、これらスポーツを「観る」「する」ための旅行そのものや、それに伴う周辺地域観光に加え、スポーツを「支える」人々との交流など、スポーツに関わる様々な旅行のことを言います。

それぞれ具体的に表すと、
●「観る」スポーツ・・・地元以外のスポーツ観戦者がご当地グルメや周辺観光を楽しんだり、観光客が滞在プランの一つとしてスポーツ観戦も加えたりすること。

●「する」スポーツ・・・マラソン大会などの参加者が応援の家族とともに、温泉などの周辺観光を楽しむことを指します。今では、この「旅」と「ラン(=走る)」を融合させた”旅ラン”という造語もあり、注目度も高まっています。
また、観光客が滞在先でテニスやゴルフなどのスポーツに興じて、旅行内容の充実を図ることも「スポーツツーリズム」の一つ。

●「支える」スポーツ・・・スポーツチームの地域経営や市民ボランティアとしての大会支援、地域や国を挙げての国際競技大会・キャンプ(スポーツ合宿)の誘致など行う人々と交流する。

となります。

参考URL

政府や自治体も力を入れる!

 「スポーツツーリズム」は、すでに産業として、政府が力を入れているコンテンツとなっています。平成23年6月には、国土交通省観光庁により、「スポーツツーリズム推進基本方針」が取りまとめられ、スポーツ及び観光に関わる多くの人々へ推進が図られることとなりました。現在では、地方自治体を中心に「スポーツツーリズム」へ戦略的かつ重点的に推進する機関が増え、地域資源を活用した様々な取り組みが広がっています。

ここでは、各地での代表的な事例をご紹介します。

北海道北見市・網走市

ラグビーや陸上競技をはじめとするトップレベルチームの合宿誘致を積極的に行っています。長らく地域活性化の柱の一つとして取り組み、その経済効果が住民にも浸透。近年は、近隣の自治体と連携して合宿の受け入れを増加させており、両市の合宿への取り込み効果が周辺自治体にも波及しているのが特徴です。

新潟県佐渡市/鳥取県

佐渡市では、20年以上続くトライアスロン大会を端緒に、サイクリング、マラソンなど長距離系のイベントを中心に拡大。「スポーツツーリズム」を柱に、観光や食など広範囲での経済効果につなげるべく総合的戦略の一つとして取り組まれています。また、鳥取県は日本初のトライアスロンが開催された地。その後30年以上継続的に行われているほか、サイクリングイベントも20年以上開催されるなど、アウトドアスポーツが盛んで、自然豊かな地の利を活かした、アウトドアスポーツ目的の観光客の誘致も進められています。

群馬県みなかみ町

谷川岳や水上温泉など雄大な自然や観光スポットを活用し、登山、トレッキング、ウォーターアクティビティなどを行う”アウトドアスポーツタウン”として発展。アウトドアスポーツが町の基幹産業となっています。官民が一体となり、観光客の集客に向けた取り組みを行うなど、地域経済の活性化事例のモデルケースとしても取り上げられています。

愛媛県・瀬戸内しまなみ海道

広島県尾道から愛媛県今治まで、8つの島々を計9本の橋でつないだ「瀬戸内しまなみ海道」のサイクリングロードは、日本で初めて海峡を横断できる自転車道です。瀬戸内海の多島美が味わえることから”サイクリストの聖地”として、国内のみならず海外からも多くの人が訪れるまでに。
2014年10月、日本最大規模の国際サイクリング大会が成功裏に終わったことで知名度がアップ。国内外から多くの観光客・サイクリストが訪れる契機となりました。

このように「スポーツツーリズム」は、”スポーツ×旅”の楽しさの相乗効果を生むとともに、多くの自治体の地域活性化にもつながっています。

まとめ

スポーツを「観る」「する」楽しさはもちろん、現地でしか楽しめない自然の美しさや地域の人とのふれあい、スポーツ後に味わう美味しい特産品など、旅の要素が加われば、より特別な思い出が刻まれるはず。また、いろんな体験をすることで、旅を同行した仲間との絆も深まりますよ。スポーツ大国でもあり、観光大国でもある日本には、両方を存分に満喫する手段はたくさんあります。是非あなたも企画してみては?

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