「スプリットタイム」と「ラップタイム」の違いを理解しよう!


陸上競技や水泳、モータースポーツといったタイムレースを行うスポーツで使うことも多い「スプリットタイム」と「ラップタイム」。選手本人がペース確認のために利用するのはもちろん、監督・コーチがレース展開を想定し、またレースの記録を資料として残すといった目的で測るものですが、この2つの違いを説明できますか? 今回は、そんな「スプリットタイム」と「ラップタイム」の明確な違いと活用方法をご紹介。この違いが分かると、よりタイムレースの面白さに魅了されるはずです。

 

「スプリットタイム」とは?


スプリット(split=分裂すること。ボーリングでピンが離れ離れに残るスプリットと同じ)が由来。「スプリットタイム」とは、「スタート地点を基準に、任意の計測地点までにかかったトータルでの経過時間=累計タイムのこと」を指します。

では、マラソンを具体例にして考えてみましょう。仮に、1kmを6分のイーブンペース(一定のペース)で走った場合、~5kmまでを30分、~10kmまでを60分、~15kmまでを90分かかりますので、「スプリットタイム」は、
5km・・・30分
10km・・・60分
15km・・・90分
と表します。

この「スプリットタイム」は、マラソンや水泳で多く使われています。

ちなみに、レース前半から速めのペースで走ることを「ポジティブスプリット」、前半を抑えめに走り後半にペースを上げていくことを「ネガティブスプリット」と呼び、「スプリット」という用語は幅広く使用されています。

 

「ラップタイム」とは?


ラップ(lap=一周、一往復)が由来。トラックやサーキットなど周回競技での一周ごとの所要時間、プールでの片道または往復ごとに計時した所要時間、マラソンのスタートから5km地点まで、5km地点から10km地点までといった地点間でかかった所要時間を指し、つまりは「一定の区間を進むのに要した時間」のことを「ラップタイム」と呼びます。

「スプリットタイム」と同様、マラソンを例にすると、~5kmまでを30分、~10kmまでを60分、~15kmまでを90分で走った場合、「ラップタイム」は、
0~5km・・・30分
5~10km・・・30分
10~15km・・・30分
となります。

この「ラップタイム」は、陸上競技の中・長距離走やマラソン、水泳、モータースポーツ、スピードスケートなどで使われています。
トップ選手ともなると、レース前にすでに綿密に「ラップタイム」が計算されていて、その時間通りに、もしくはそれ以上で走れるか、泳げるかで過去の記録を上回ることにつながるため、重要な指標としての役割も担っています。見た目の順位とともに、タイムレースならではの駆け引きが楽しめます。

様々な競技の中でも特にマラソンは、各計測地点で「スプリットタイム」をチェックして想定タイムと照らし合わせたり、1kmごと、5kmごとに「ラップタイム」を計ってその日の自分の調子やペースの確認、レース展開を考察したりと、どちらも駆使しながらレースを行うので、タイムレースの醍醐味が味わえます。

 

その他のタイムについて


近頃のランニングブームを背景に、一般の人が多数参加する市民マラソン大会などが盛んですよね。数千人、数万人規模の大会も多く開催されていますが、そんな時によく出てくるのが「グロスタイム」と「ネットタイム」。こちらもおさらいしておきましょう。

参加人数の多いフルマラソンの大会などでは、スタート時の整列位置によっては、スタートライン通過までに数分かかるケースも。こうしたロスタイムを差し引いて、実際に走った時間を計測してくれるシステムが大きな大会では主流となっています。

グロスタイム

スタートの合図が出てからの累計時間。つまりは、スタート地点に達していない時間も含まれます。

ネットタイム

スタートライン通過からフィニッシュライン通過までに要した時間。従って、実際に42.195km走るのに所要した”本当の時間”となります。自己記録は、「ネットタイム」で参照することができるので、ベストタイムとの比較も正確な時間でできるのはうれしいですね。

 

スマホでも測れる様々な時間


ストップウォッチ機能やラップタイム機能付きのスポーツウォッチはもちろん便利ですが、身近にあるスマートフォンの機能でも十分に代用可能。画面をタップするだけなので使い方も簡単です。「スプリットタイム」のみを計測する場合は、ほとんどのスマートフォンに「ストップウォッチ」が標準搭載されているので、こちらを使用しましょう。また、機種によっては「ラップタイム」と「スプリットタイム」を同時に計測でき、さらにその記録を保存できる機能が付いている場合もあるので、気になる人は、自分のスマートフォンをチェックしてみて。

これらが搭載されていない機種は、「iPhone」「Android」ともに、「ラップタイム」と「スプリットタイム」を同時に計れる無料の専用アプリも登場しているので、使い勝手が良さそうなものを選んでダウンロードするのもオススメです。

 

まとめ

「スプリットタイム」と「ラップタイム」、実際に競技で使用している人以外は、正しく理解できている人は少ないのでは? この機会にしっかり覚えておくと、スポーツ観戦の際に色々なレース展開や選手のコンディションなどを数字から読み取ってみたりと、今まで以上に楽しみが増えますよ!