保湿だけじゃない!スポーツでも大活躍する「ワセリン」の効果とは


一般的に、ワセリンは優れた保湿効果で知られていますが、実は皮膚の保護や止血にも効果があることをご存知でしょうか。今回はアスリートならではの効果に注目した「ワセリンの使い方」をご紹介します。

乾燥肌の救世主!全身に使えるワセリンとは


ワセリンは、石油を高純度に精製した皮膚の保護剤です。刺激が少ないため、目の周りなどのデリケートな部分を含め、全身に使うことができます。また、バリアのような油性の保護膜を皮膚の上に作ることで、水分の蒸発をガードして乾燥を防ぐ効果と、空気中の化学物質やほこり・細かなゴミからなどから肌を守る効果があります。
市販されているワセリンは、精製度によって大きく4種類に分けられます。

●白色ワセリン
もっとも一般的なタイプで、ドラッグストアなどでも簡単に手に入れることができます。軟膏の素材にも使われることの多いタイプです。
●黄色ワセリン
白色ワセリンよりも精製度が低いため、安価で販売されています。皮膚のトラブルが少ない肌には問題なく使えます。
●プロペト
白色ワセリンよりも精製度が高く、赤ちゃんやデリケートな肌にも使いやすいワセリンです。
●サンホワイト
プロペトよりも更に精製度が高く、敏感肌の方に人気です。上記3つのワセリンよりも割高なのが特徴です。

スポーツでも大活躍!ワセリンの競技別使用法

●ボクシング


ボクシングの試合で、ボクサーの傷口にセコンドが何かを塗っている場面を見たことはありませんか?ボクシングでワセリンを使う一つ目の理由は止血。流れる血が目に入ると視界が悪くなるため、ワセリンで一時的に傷にフタをすることで試合が続行できるのです。

そして二つ目の理由はケガの予防。顔面にワセリンを塗っておくとグローブが滑るため、パンチによるカットを減らす効果があります。一般財団法人日本ボクシングコミッションルールでは「ワセリンその他の油脂類は、最小限の適当な防護処置と認められる場合に限り、スーパーバイザー、レフェリーの許可を得て使用することができる」とされており、ケガ予防のための防護処置としてワセリンを塗ることは一般的なようです。また、ワセリンは目に入っても安全なので、まぶたにも塗ることができる点もボクシング向きといえるでしょう。

●マラソン


走行中、肌とランニングウェアの摩擦を軽減するために、脇や胸、股、内ももなどにワセリンを塗るのが効果的です。また、靴擦れ対策として、足指や指の股、かかとや足の裏などに塗ってレースに臨むランナーも多いようです。ワセリンには撥水効果があることから、雨天時の防寒対策としても効果があり、乾燥する季節には顔や手足に塗って皮膚を保護することもできます。乾燥、冷え、摩擦から体を守ってくれるワセリンは、マラソンにも欠かせないアイテムです。

●トライアスロン


マラソン同様、トライアスロンは長時間に及ぶため、靴擦れやウエットスーツの擦れが起きるとレースを続行するのが辛くなってしまいます。中でも、靴擦れ対策は必須。着替えをスムーズに行うため、事前に靴擦れしやすいポイントを把握しておき、トランジット(スイムからバイク、バイクからランへと競技種目を変えること)の際にワセリンを塗ってから靴下を履きます。さらに時間を短縮するために、前もって靴下にワセリンを塗っておく方法もあります。

ウエットスーツの場合は、擦れた部分が海水の影響で赤く炎症を起こすこともあるため、首回りや脇、皮膚とウェアの境目にはワセリンを塗って擦れを防ぎます。ただし、ワセリンのついた手でスイム用ゴーグルを触ってしまうと、視界が曇ってしまい大変!ビニール手袋でワセリンを塗るか、素手で塗った後はしっかり指の油分を拭きとるようにします。

●登山


硬い登山靴を履き、街歩きとは異なる環境で歩行をする登山には、靴擦れがつきもの。いったん靴擦れができると、その先の歩行が困難になることもあり、必ず対策をしておきたいところです。親指、小指の外側、かかとなどの靴擦れを起こしやすい場所にワセリンを塗ってから靴下を履くのがおすすめです。

もうひとつ、ワセリンの便利な使い方として覚えておきたいのがこちら。山でバーナーの燃料を切らしてしまっても、ワセリンがあれば着火剤として使うことができます。湯煎でワセリンを液状に溶かし、化粧用のコットンや木綿布を浸せば自家製着火剤のできあがり。ワセリン着火剤は火付きや火持ちもよく、においもなくてゴミも出ません。万が一火傷をしてしまったときにも、皮膚の保護剤としてワセリンが活躍します。

 

まとめ

ワセリンは比較的お手頃価格でありながら、たくさんの使い道があります。ドラッグストアなどで簡単に手に入れることができるので、ぜひ活用してみてくださいね。