意外と知らない人も多い?! 2020年から「体育の日」は「スポーツの日」に!


日本における国民の祝日の一つ「体育の日」。実はこの「体育の日」が、2020年から名称変更することをご存知でしょうか。祝日であることに変わりはないのですが、この機会に名称が変更になる経緯や由来をぜひ知っておいてくださいね。

「体育の日」が制定された経緯って?

今では当たり前のように迎えている「体育の日」ですが、いつから、どのようにして始まったのでしょうか。

現在の「体育の日」は、国民の祝日に関する法律(祝日法)により「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」ことを趣旨として、1966年(昭和41年)に制定されたものです。1964年(昭和39年)の東京オリンピックの開会式が行われた10月10日を記念して、この日を「体育の日」としていましたが、2000年(平成12年)からは、土・日・月曜日の三連休化を目的に誕生した「ハッピーマンデー制度」の適用により、10月の第2月曜日に変更となりました。移動祝日となったことで、本来の記念日としての意味は薄れつつありますが、「体育の日」は健康や運動への関心を高めるための大事な国民の祝日となっています。

しかし、それ以前にも現在の「体育の日」につながるような行事が存在していました。

●1924年(大正13年)「全国体育デー」11月3日
文部省が11月3日を全国一斉に体育的活動を行う日と定める。1932年(昭和7年)まで実施。
●1958年(昭和33年)「国民体育デー」5月の第3日曜日
文部省により設置。
●1961年(昭和36年)「スポーツの日」10月の第1土曜日
文部省・スポーツ振興法に基づき制定。これにより「国民体育デー」は廃止に。
●1966年(昭和41年)「体育の日」10月10日
祝日法により制定。これにより「スポーツの日」は廃止に。

このように、100年近く前から国を挙げて、体育・スポーツ振興を図るための行事が制定されていたようです。

 

2020年に「スポーツの日」が復活!

制定から半世紀以上が経ち、国民の祝日として馴れ親しまれている「体育の日」ですが、「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」(平成30年法律第57号)が公布され、2020年より名称が「スポーツの日」へと改められることが決定しました。

改正された法律の中では、スポーツの日の意義を「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」と記しています。「スポーツ」という身近な名称になるのはもちろん、学校教育的な要素の強い「体育」から、主体的・自発的に行われる「スポーツ」へと改称することは、老若男女問わず多くの人々に身体を動かす楽しみを知ってもらい、運動することへの動機付けにもつながる重要な意味を持っているようです。

1961年に制定された「スポーツの日」が、東京オリンピックを記念して「体育の日」となり、二度目の東京オリンピックの年に、再び「スポーツの日」に。もともとオリンピック開催を記念して作られた祝日であり、オリンピック=スポーツの祭典であることからしても、「スポーツの日」という名称変更は、違和感なく自然と受け入れられることでしょう。

そして「スポーツの日」と同様に、実はさまざまなところで改称の波が押し寄せています。

2018年4月1日付けで「公益財団法人日本体育協会」が「公益財団法人日本スポーツ協会」になったほか、日本最大の国民スポーツの祭典「国民体育大会」(通称:国体)が2023年より「国民スポーツ大会」へと改称されることが決定。「スポーツ」が学校体育の枠を超えて国民に浸透している実態に合わせたもので、今後もこのような「体育」⇒「スポーツ」への名称変更の動きは、ますます加速することが予想されます。

 

2020年の国民の祝日は特例が適用に

東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年は、「スポーツの日」への改称とともに、国民の祝日の日程にも大きな変更点があります。なんと、1年限定で国民の祝日に“特例”が設けられたのです。

①「海の日」が、本来の7月20日(月)⇒7月23日(木)に ※例年7月の第3月曜日が祝日となる
②「体育の日(2020年にスポーツの日へ改称)」が、本来の10月12日(月)⇒7月24日(金)に ※例年10月の第2月曜日が祝日となる
③「山の日」が、本来の8月11日(火)⇒ 8月10日(月)に
上記3つの特例により、7月23日(木)~7月26日(日)が4連休、8月8日(土)~8月10日(月)が3連休となります。

これは、東京オリンピックが7月24日(金)に開会式、8月9日(日)に閉会式を迎えることによる特別措置。外国首脳ら多くの要人が来日する開会式・閉会式前後を祝日にすることで、各国要人の移動で生じる交通規制による渋滞緩和や、観光客の増加による首都圏の混雑緩和などを図ることが目的とされています。国民の祝日を1年限りで移した前例はなく、“東京オリンピック限定”の出来事なので、「スポーツ」に特化した連休を過ごしてみるのもいいですね。

 

まとめ

「スポーツの日」を活用した2020年の4連休を使って、東京オリンピックの観戦や応援、ボランティアはもちろん、長期休暇を利用したスポーツの計画を立ててみるのはいかがですか?「スポーツの日」には、身体を動かして楽しい祝日にしましょう!