ランニング、サッカー、それとも野球?日本ではどんなスポーツが盛んなの?


今回は、総務省が発表した「平成28年社会生活基本調査―生活行動に関する結果―」という調査結果をもとに、最近の日本ではどのようなスポーツの競技人口が多いのかについて、ご紹介します。なお、この調査の「スポーツ」には、クラブ活動や部活動でのスポーツは含まれますが、職業スポーツ選手が仕事として行うものや、児童・生徒・学生が体育の授業で行うものは除外されています。

社会生活基本調査とは

社会生活基本調査とは、総務省が「国民の生活時間の配分および自由時間における主な活動について調査し、仕事や家庭生活に費やされる時間、地域活動への参加の実態を明らかにする」という目的で実施しているもの。ワーク・ライフ・バランスの推進や少子高齢化対策など、各種行政施策の基礎資料として利用されています。

1976年(昭和51年)の第1回調査より5年ごとに実施しており、直近では2016年(平成28年)10月20日に実施されました。全国の世帯から無作為に選定した約8万8千世帯のうち、 10 歳以上の世帯員(約20万人)を調査対象としています。

日本人には手軽に始められるスポーツが人気!

平成28年度の社会生活基本調査によると、1年間にスポーツを行った人=行動者率(※)は 68.8%。実に日本人の半数以上が、何らかのスポーツをしているという結果が出ました。平成23年度の調査と比較すると 、行動者率は5.8 ポイント上昇しています。

野球、ゴルフ、ゲートボール、つりなどの22種類のスポーツ別行動者率をみると、ウォーキングや器具を使わない体操、ボウリングなどの手軽に始められるスポーツが特に人気。しっかりと「運動した!」と実感できるスポーツとしては「ランニング・水泳・登山」の人気が高くなっています。また、男女別の行動者率を比較すると、多くのスポーツで男性が女性を上回っているものの、バドミントン・バレーボールでは、女性の行動者率のほうが高いというデータが出ています。
※行動者率…10歳以上人口に占める過去1年間(平成27年10月20日~平成28年10月19日)に、該当する種類の活動を行った人の割合(%)

● スポーツの種類別・行動者率ランキング

(1)ウォーキング・軽い体操 41.3%
(2)器具を使ったトレーニング 14.7%
(3)ボウリング 12.7%
(4)ジョギング・マラソン 12.1%
(5)水泳 11.0%
(6)登山・ハイキング 10.0%
(7)つり 8.7%
(8)ゴルフ(練習場含む) 7.9%
(8)サイクリング 7.9%
(10)野球 7.2%
(11)卓球 6.8%
(12)バドミントン 6.7%
(13)サッカー 6.0%
(14)スノーボード・スキー 5.4%
(15)テニス 5.0%

 

年齢別の人気スポーツ!10~14歳には水泳・15歳以上にはウォーキングが人気

次に、「スポーツ」の行動者率を年齢階級別にみてみましょう。10~14歳では「水泳」の行動者率が最も高く、「ウォーキング・軽い体操」は、年齢が高くなるにつれて行動者率が上がっていく傾向にあります。

10~14歳では「サッカー」は4人に1人が行うほど(26.4%)の人気スポーツですが、年齢が上がるにつれて行動者率は低下し、35歳以上では2.4%となっています。サッカーと同様に10~14歳の行動者率が高い野球(24.0%)も、20~24歳では高い人気(15.8%)をキープしていますが、30~34歳に入ると数値が落ち(9.2%)、35歳以上では4.1%の方が野球に親しんでいます。こうして年代別の人気スポーツを知るのも、なかなか興味深いですね。

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「レジャー白書2017」からも、日本人のスポーツ事情が読み取れる!

公益財団法人 日本生産性本部 余暇創研が発表した「レジャー白書 2017」にも、社会生活基本調査と似た傾向が表れているので、参考までに少しご紹介しましょう。同白書は、余暇活動調査などをもとに、日本国内の余暇の実態を記録している資料で、1977年より毎年発表されています。2017年度版では「スポーツ関連種目の参加率」が取り上げられています(調査時期は2017年1月であるため、実質、2016年度の調査結果となります)。
※最新版は「レジャー白書2018」。
レジャー白書 2017では若年層に人気の競技について、男性は「サッカー」「キャッチボール、野球」、女性は「バレーボール」「バスケットボール」などが上位に挙がっており、多彩なチーム競技が支持を集めていることがわかります。一方、年齢が上がるにつれて男女ともに「ウォーキング」「体操(器具を使わないもの)」などマイペース型スポーツの人気が高まっており、運動量がゆるやかで続けやすいスポーツにシフトする人が多いことがわかります。

まとめ

健康増進、仲間づくり、余暇時間の活用など、スポーツをする目的は人それぞれ。スポーツには、その人の生活スタイルがそのまま反映されるのではないでしょうか。ちなみに、社会生活基本調査には、ほかにも地方別の行動者率などの興味深いデータが掲載されています。気になる方は、一度チェックしてみるのもおすすめです。男女別、地域別、年齢層別の人気スポーツの知識を深め、自分に合ったスポーツを見つけてみませんか?